好きなケーキと言えば、
1位は即答でチーズケーキな私ですが。
にんじんケーキも
好きなケーキランキングにランクインしてきそうなくらい
イメージが変わりました!
…早くもまた食べたいなぁ。
概念が良い意味に変わる経験って良いですよね。
そんな経験を、
美術館でもして来ましたのでご報告します!
またまた内覧会にお邪魔してきました
MIHO MUSEUMさんで開催中の
「蒔絵の時代 -高台寺蒔絵と名工の誕生-」
蒔絵というと、
漆器の表面に施された金の装飾
このポスターにも載っている綺麗な徳利のような
こういうイメージだったのですが。
その概念、ぶち壊され…いえ、覆されました、良い意味で。
凄い作品が、
贅沢にたっくさん展示されていましたので、
行かれる際には、時間にゆとりを持っておでかけください。
たくさん展示されていた中からいくつかご紹介すると…
■菊桐紋蒔絵風呂桶
蒔絵で風呂桶?どういうこと?
と思って美術館の方のお話を伺うと…
所蔵は犬山城白帝文庫
なんとあの「小牧長久手の戦い」の際に
豊臣秀吉が持って行ったものなのだとか!
三英傑のうちの二人、
徳川家康と豊臣秀吉の唯一の直接対決の際に
使っていた風呂桶なの…!?
展示室に入って間もないところに展示されていた
風呂桶を眺めながら
歴史に思いを馳せて心を躍らせていました。
馳せましょう、思い!
躍らせましょう、心!
…すみません、思いと心が暴走しました。
■綾杉地獅子牡丹蒔絵婚礼調度のうち角赤手箱
幸阿弥長重作の江戸時代(17世紀)のもので
重要文化財に指定されていました。
こんなに美しい婚礼道具を持ってのお嫁入
すてきだなぁとうっとり…
そしてこの角赤手箱の模様がイナズマ模様でした!
滋賀県民としては、
反応してしまいませんか、イナズマ(*^^*)
学芸員さんによると、
能の「石橋」に合わせた装飾になっているそうです。
能楽の「石橋(しゃっきょう)」と聞いて、
大津祭りの「石橋山」
曳山のからくりを思い出したりしながら
眺めておりました。
■紫宸殿蒔絵硯箱
江戸時代(17世紀)個人蔵
重要文化財
硯箱の表だけでなく裏にも
高蒔絵などの技法が駆使された
ため息が出そうに美しい装飾が施されていました。
しかもこの硯箱、
重文に指定されたあとに行方不明になったらしく
(そんなことあるんですね( ゚Д゚))
2015年に発見されて
その後、初公開だということなのです。
何だか勝手に、大変でしたねぇ…と、
労うような気持ちも込めてしみじみと見つめてしまいました。
その他にも、
徳川家や前田家の財力の底知れなさ
格の違いを感じるような展示品の数々もズラリと…!
(浅学な私の蒔絵の概念が
音を立てて崩れ再構築されたのは、
こういった調度品たちによってです。)
あ。
針描という技法によって、
金粉の上に描かれた細い細い線などを見つめては、
「これ失敗したりしないのかな…
手元がちょっと滑ったりしたら…
私には絶対無理や、
あかん…プレッシャーで胃がやられそう…」
と無意味に胃痛を感じたりしていた私のことは、
どうぞ鼻で笑ってやってださい(´・ω・`)
本当に素敵な展示品たち、
開催は8月22日までです。
入館は事前予約制になっていうとのことなので、
お出かけの際はお気をつけ下さいね。
それでは、暑い夏を無事に乗り切って、
(多分)涼しくなった頃にまたお会いしましょう(^^)/