久しぶりに美容室なるものに足を運んだ。
出来るならば極力避けたい領域ではあるが、伸ばしっぱなしの髪が体に絡まり朝動けなかったり、シャンプーを一日二本消費したり(リンスは3本)、風の抵抗でなかなか前に進めなかったり、と不都合が多くなってきたので、背に腹は変えられまいと覚悟を決めたのである。

入り口を開けた瞬間から記憶の無い僕は気付けば家の前に居た。
腕時計を見ると三時間経過していた。
家に入り鏡を覗く。
チリチリパーマな人が斜に構えてた。

僕は小躍りしながら街に繰り出した。
カナブン二、三匹は毎日捕獲出来そうである。
いえっふぅー!
何度も言うが僕は人見知りである。イジリー岡田は天才だと思っているタイプである。一人の時、部屋では全裸がデフォである。協奏曲でヘッドバンキングである。語尾にズラやらナリやらを付けがちである。創作ダンスはもはや宇宙である。我に返ると不安である。

ところで、何にせよこの人生、出会える人には限りがある。
奇跡の様な確率で出会う人達である。
相手にとっての自分もまた然りである。
せめて出会う人達にとってプラスに影響したいものである。

そんな事を考えながら今日も全裸で寺山修司音読。
オーディエンスは亀だぜ?
あはあはあは。
誰かが言ってたがレモンは爆弾である。
理由なんて問題では無い。
願いが一つ叶ったと思えばそれでいいのだ。
月にいるウサギだってそうである。
心の底から純粋なのだ。

つまりはそういう事。

絶対はあるのであーる。
うははははは。