ギリシア神話に登場する神である。
ウーラノスとガイアの息子でティーターン族の1人である。
「オーケアノス、コイオス、クレイオス、ヒュペリーオーン、イーアペトス、クロノス、
テイアー、レアー、テミス、ムネーモシュネー、ポイベー、テーテュースと兄弟。」
日本語では長母音を省略してイアペトスとも呼ぶ。
カール・ケレーニイ※はその名をギリシア人にとっては外来的な響きがすると述べており、元は異民族の神であったことを示唆している。
※カール・ケレーニイ : 現代のハンガリーの神話学者、宗教史学者。
ギリシア神話や古代宗教の研究に大きな足跡を残したとされる人物。
(「異民族の神」・・・ギリシャ・アナトリア以外の神・・・なら当たらず遠からず。 )
(「イーアペトス神」とは、点のようなギリシャの~ ではなく、★地中海圏の神様★のことだから。)
(アフリカ-モロッコ海岸 地中海海底 アナトリア北岸=黒海南岸を走る神。)
ヘーシオドスの『神統記』によると~
イーアペトスはオーケアノスの娘であるクリュメネーのあいだに、
(オーケアノス テーテュースの娘-クリュメネーという意。)
アトラース、メノイティオス、プロメーテウス、エピメーテウスの兄弟をもうけたとされる。
▲アトラース(or アトラス) : アトラス山脈の大龍神
※ジブラルタル海峡の南~(アフリカ)モロッコ、アルジェリア、チュニジアにまたがる。
※4つの山脈で形成され、その総称が「アトラス」
※延長 : 2400km
※最高峰 : 4167m
(いつも「天」にある=頭の上にあるスペイン~イベリア半島を重たそうに受け留めているでしょう❓~ そのアトラース=アトラス様のこと。 ( ̄ー ̄; )
※「巨人」アトラス神話を遺した人間は、「ウーラノス神」や「天の雄羊」を観せられた人間とは別の人間であることが分かる。
何故なら、イベリア半島は地中海北岸に位置し、それはギリシャ本土に並んでいるから。
その人間が「天」に住んで暮らしているというお笑いのようなオチ・・・
( もし、この人間がアフリカ大陸に住む人間だったら別の話しになるだろうが。)
▲メノイティオス : ティレニア海-海底火山 の火龍
※イタリア半島 サルディーニャ島・コルシカ島の間の海。
※この海域には大陸の裂け目=プレート境界が走っていて、海底での火山活動が活発。
※シチリア島の北のエオリア諸島にある「ストロンボリ火山」は地中海の灯台と呼ばれるほど見事な噴火をする。
〔ストロンボリ式噴火〕
▲プロメーテウス(or プロメテウス) : シチリア島-エトナ火山の火龍
▲エピメーテウス(or エピメテウス) : 古代都市ポンペイを滅ぼしたベスビオス火山の火龍。
アポロドーロスはイーアペトスの妻を「アシアー」だと述べている。
(オーケアノス テーテュースの娘とされる「アシアー」)
アシアー : 「アジア」という名称の由来
■エウローパ : 「ヨーロッパ」という名称の由来
リュビアー : 「リビア」という地方名称の由来だが、元は「アフリカ大陸」を指していた
~とされているが、「神」としての実体は希薄、
フェードアウトして行き、、、
いくら焦点を当ててもアシアー、エウローパ、リュビアーという神々は出て来ない・・・
ヘ(・o・Ξ・o・)ヘ
海神オーケアノス&テーテュースから見た大地の名前、
or 単なるギリシャ本土から見た地方名、地理的な名称に過ぎなかったと考えられる。
※アポロドーロス : 古代ローマ時代のギリシャの著作家で、1世紀から2世紀頃の人物と推定されている。
『ビブリオテーケー』(『ギリシア神話』)の編纂者として知られるが、
同時に「偽アポロドーロス」とも呼ばれている。
もう一人の説は、紀元前2世紀後半頃のアテーナイの文法家。
(これは、その伝承内容からして異常、、、あり得ない。アホ )
また、アーソーポスの娘のアーソーピスやリビュエーが妻だったともいわれる。
(・・・・・・・・・・・・そうでございますか。。。 ( ̄_ ̄ i) アホ )
※アーソーポス : ギリシャ本土、都市国家テーバイ or コリントスの近くの「河の神」とされる。
(オーケアノス テーテュースの娘とされる)
「河の神」では、アトラス、メノイティオス、プロメーテウス、エピメーテウスの誕生は無理。
よって「イーアペトス」とは関係がナイ。
※リビュエー : 『ギリシャ神話』に由来するエジプト王の娘=地上の人間。 (*_*)
(・・・どうして人間の女性が、、、「」を産めるのか、是非、見せてもらいたいところ・・・)
「リビア」の地名はリビュエーに由来。(とか)
因みに、アフリカは、元々「リビュエー」と呼ばれていたとか・・・
これも「イーアペトス」とは関係がナイ。
〔注意事項〕=======================
このような論説の背景には、
アポロドーロスと共に、またまたシケリアのディオドロスが関わっていて、
「伝承」に自説を紛れ込ませているようで、
どうしようもない連中としか言い様がナイ・・・
(-"-;A 『ギリシャ神話』の編纂は、おおよそ西暦元年前後かもしれないが、
ヒュギーヌス、ディオドロス、アポロドーロス達が関わる以上、その点は十分に考慮した方が良い。
一番良いのは、単なる『物語』として読むことだろう。 (°∀°)b
※結果的に、、、この記事テーマで一番参考になっているのは、彼等より約600年ほど前のヘーシオドスの『神統記』。
既に紹介済みだが、ヘーシオドスは学者ではなく、叙事詩人 ~
もちろん最初から『神統記』の内容がどのくらい正しいのかは不明・・・
しかし、古代の吟遊詩人達の伝承に近いものがある。
そして、関係する神々も、その方向で示唆されてくる。
(残りは、自分の精査、吟味次第というところ。。。 )
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更に「イーアペトス神」は続く~
(→その26に続く)