「橘氏」の氏神を祀るとされる『梅宮大社』・・・ (しかも皇后が関わっている神社・・・ )
※所在地 : 京都市右京区梅津
橘氏の氏神として知られる神社。
〔神紋-橘〕
(前置き~ 「橘氏」 )
この「橘氏」~ 名前ばかりは有名だが、最初からこの名前があった訳ではない。
ある時期に、「藤原姓」と同じく時の天皇から『橘姓』を賜って歴史の表舞台に登場して来た。
藤原氏が元は「中臣氏」と名乗っていたように、
橘氏は「県犬養氏」(アガタ-イヌカイ)と名乗っていた。
※「県」(アガタ)は朝廷(政府)の直轄地、後の天領みたいな意のよう。
※「犬養」は武器庫=屯倉の番、管理をする部を指すとされている。
※同時に、「県犬養氏」は出雲の★神魂命★の後裔と称する神別氏族とされる・・・
(★神魂命★とは、 造化三柱 -神産巣日神様のこと。 出雲では神魂-カモスと呼ぶらしく『神魂神社』がある。 )
〔神魂(カモス)神社〕
※島根県-松江市大庭町 (出雲-意宇の中心部、八重垣神社、旧-国府跡近く)
由来祭神とは全く異なっている。
※尚、初代-大国主命様と少彦名命様の母親も、それぞれ神産巣日神様の地上御分魂。
〔刺国若比売命様〕 ※初代-大国主命様の母親 (現-『瀬戸内大神界)
※「刺国」 : 旧-伊予國の南側~伊方原発がある岬方面。
西暦672年の「壬申の乱」の時~
この「県犬養氏」が大海人皇子(天武天皇)に協力し、功を立て、まず、「宿禰(スクネ)姓」を賜った。
「県犬養氏」 「県犬養-宿禰氏」に出世。
ココで一族から一人のビッグマザーが登場して来る ~ (15歳くらいから)
名は県犬養-三千代。
(まるで女-武内宿禰、それ以上とでも称せられるかもしれない・・・ )
天武、持統、文武、元明、元正~天皇の五朝に出仕し~
元明天皇から☆橘姓☆を賜った。
敏達天皇の子孫(美努王)と結婚したが離別・・・
その間の子供が有名な「橘諸兄(モロエ)」。
僧-玄昉、吉備真備(遣唐使-派遣組)等と共に聖武天皇を補佐した右・左大臣。
他に~
●次男-橘佐為 (聖武天皇-皇子時代の教育係だったが、最後は天然痘にて没。。。 )
●長女-牟漏女王 (悪名高かった、天然痘で全滅した藤原4兄弟-房前の正室。)
その次が女-藤原鎌足への道 ~
何と、藤原不比等様と結婚 ~
(『登大路ホテル-県犬養三千代の講座』より)
御二人の間に光明子様誕生~ 後の聖武天皇-皇后へ。
また、同族-県犬養氏の「広刀自」(ヒロトジ or コトジ)を推挙して聖武天皇-夫人へ~
(→その23に続く)