最後に、ある御依頼で、モーセ様に関する「説」を敢えて“単なる情報”としてアップしておきます。 シラー

本 『モーセと一神教』(By ジークムント・フロイト)
※ちくま文庫より

モーセと一神教


精神分析の創始者、フロイトによる異色(?)の作品。

〔若い頃のフロイト〕
フロイト若い頃 (-"-;A タバコ

※フロイトはアシュケナージ・ユダヤ(白人系ユダヤ人)。
・オーストリア帝国-モラヴィアのフライベルク(現チェコ-プシーボル)でアシュケナジムである毛織物商人ヤーコプ・フロイトの息子として誕生。

・ユダヤ法学者レブ・ナータン・ハレーヴィの子孫と伝承。

・ヒトラー様と同時代の人物で、ウィーン在住時、ナチスの迫害にも遭い、書物は焚書・・・ 
以降イギリスへ亡命~ 三 (/ ^^)/


モーセとユダヤ教の起源について書かれている為、一般の心理学的アプローチとは異なります。
更に、一般的聖書解釈とは全く異なる内容で仰天ものとか。。。 (@_@) あせる

ひらめき電球 【内容のポイント】
1.モーセはエジプト人であった。
 (通常、モーセは、エジプトに渡ったヘブライ民族-ヤコブ一族の子孫と理解されている。)

2.モーセの宗教は、当時のファラオ、⇒イクナートンの確立したアテン(or アトン)教であった。

イクナートン(アメンホテプ4世)※は、大胆な宗教改革を行い、それまでの多神教を捨て、世界初の一神教を確立し、都をテーベ → テル・エル・アマルナに移した。

※別名 : アクエンアテン、生年紀元前1362年?~没年紀元前1333年?
(研究家の間では、イクナートン時代と同時代か、次の世代がモーセの時代と推定・・・ )

〔イクナートン(アメンホテプ4世)・アクエンアテン)
※ファラオ名に付くアメンやアテンは尊称、“自分自身もその神の一人”という意。

イクナートン


〔テーベの都とテル・エル・アマルナ新都の位置〕
テーベ&アマルナ01

テーベ&アマルナ02


====================

この有名なファラオ-イクナートン(アメンホテプ4世)の后(妻)が、
ネフェルティティ - 古代エジプト三大美女の一人と言われ、6人の娘を産んだ。

〔ネフェルティティ〕
ネフェルティティ

ネフェルティティ胸像

※これまた有名なツタンカーメン(↓)にとっては義理の母親。

ツタンカーメン01 キラキラ v(^-^)v チョキ

※現-エジプト神界の女神様で、昨年までは高千穂神界に派遣されていらっしゃいました。 (*^o^*)


NEW 今も考古学の世界、エジプトでは話題の女性です。 おとめ座 虹 晴れ

エジプト-ピラミッドのツタンカーメンの墓室の奥に隠し部屋があることが分かり、ネフェルティティの墓室かもしれないと大騒ぎしています。 о(ж>▽<)y ☆ (≧▽≦)
(もちろん日本人の技術者が招聘されて調査にあたっています。 ロボット ぐぅぐぅ

▼呪い▼ ドクロ ハチ ・・・など大丈夫でしょうか?・・・ (゜д゜;) 汗


現-エジプト神界のネフェルティティ様は、大神官アイ(Ay)と妻テイ(Tey)の娘とか。

資料に依れば、ネフェルネフェルアテン(Neferneferuaten)としてファラオと共同統治を行なった。
キラキラ (。-人-。) キラキラ パー 右矢印 右矢印 右矢印


イクナートン(アメンホテプ4世)の行った改革は、アマルナ改革として有名。

アテン神 NEW 晴れ を崇拝し、治世4年目(紀元前1368年頃)にアテン神に捧げる新都アケトアテン(現アマルナ)を建設。 ビル 学校 晴れ

王朝発祥の地「テーベ」を放棄し、遷都。
※テーベとは都市の名前、その都市がある地名が“ルクソール”。

〔ルクソール〕 ※旧テーベの都
ルクソール01

〔メムノンの巨像 & 盗掘村(背後)〕
メムノンの巨像&盗掘村

〔ハトシェプスト女王葬祭殿〕
ハトシェプスト女王葬祭殿

〔ルクソール神殿〕
ルクソール神殿


星 【改革の原因】
アメン神※を祭る神官勢力が王を抑えるほどの強い勢力になったことをアメンホテプ4世が嫌い、宗教的権力を王権と一本化することを狙ったと考えられる。
※アモン神とも呼ばれ、テーベの町の守護神。


ひらめき電球 ◎この辺りの展開は、奈良-南都六宗の坊主共の特権化、専横を嫌い、平城京→平安京へ遷都した桓武天皇の事跡にも似ているかも。

※桓武天皇の皇子時代の状況は、グルになった貴族・官僚、奈良の坊主達の為に天皇や皇子、皇族が命の危険にさらされていたようでした。
良くて廃太子や追放、運が悪ければ冤罪を着せられたり、暗殺・・・ (_ _。) (´□`。) (x_x;)

天皇・皇族を手玉に取って、自己・一族の栄達の為に利用しているのは現代でも同じ・・・
蜘蛛の巣のように各界に拡がった「閨閥」(ケイバツ)がその例でしょう。

既に何度か浄化で処理しましたが、最後の一手-★伝家の宝刀★は神武天皇様の“プラン”。

(神不在の時代とは、時空を超えて似た様な事を世界の各地で繰り返すものなのかも・・・ (-"-;A )


星 【宗教史的意義】
多神教であった従来のエジプトの宗教を廃し、唯一神アテンのみを祭る世界初の一神教を始めたこと。 チョキ

但し、アメンホテプ4世自身も神であるとされたから、厳密には二神教とも言えるかも。

アトン神は太陽円盤の形で数多くの手を持っており、通常のエジプト宗教においてこれは多くの民を救う為のものであると解釈されていた。

〔太陽神-アテン(アトン)神〕
アテン神01 雷雷雷 宇宙人 雷雷雷

(何コレ?・・・ 殆ど輝くタコかクラゲ~ 古代火星人か!?)

アテン神02


しかし、アメンホテプ4世の宗教では、アテン神はアメンホテプ4世だけの為の神であったとか。
⇒一般の民に対しては、アメンホテプ4世自身=神として崇拝するよう説いた・・・とか。

〔アテン神に祈りをささげるイクナートン=アメンホテップ4世の家族〕
アテン神&アメンホテップ4世02 (ノ゚ο゚)ノ キラキラ 宇宙人 キラキラ

アテン神&アメンホテップ4世


星 【改革の内容】
①首都をテーベからナイル川を277キロほど下った東岸のアケトアテン(「アテンの地平線」の意)に移転。

アマルナ位置 アップ


〔アマルナ新都-遺跡〕 ※テル・エル・アマルナ
アマルナ遺跡


〔アマルナの都市図〕
アマルナ都市図


②従来の多くの神々の崇拝を禁じて、神々の像を破壊し、唯一神-アテンへの信仰に切り替え。

③自らもアクエンアテン(イクナートン,アテンに愛されるものの意)と名前を変えた。

④アマルナ美術と呼ばれる、写実的・開放的な芸術を生み出した。

子1 : スメンクカーラー
⇒母親は不明。ネフェルネフェルアテン(ネフェルティティ)の次のファラオ。
(アメンホテプ3世の子でアクエンアテンの弟という説も)

子2 : トゥトアンクアテン - スメンクカーラーの次のファラオ。黄金のマスクで有名なツタンカーメン。

====================



じかし、王冠1 ツタンカーメンの時代になって・・・・・・

ツタンカーメン02 (≡^∇^≡) パー


①エジプトは元のアメン神に戻り、都-アマルナは破棄~ DASH!

②ツー・タンク・アテンは改名してツー・タンク・アメン(ツタンカーメン)となった。

!? ④モーセはイクナートン治世の側近高官であり、アテン(アトン)神を信ずる人々を連れて、エジプトを脱出し、カナン(現在のイスラエル)に向かった。


「内容のポイント」の続き~
3.モーセは、新しい「アテン神」の教えを脱出した民に説き、モーセがユダヤ人(民族)を創出した。

4.宗教創設者モーセは、反抗的なユダヤの民によって殺害され ドンッ ドクロ 、二代目のモーセとの融合がなされた。 + ナゾの人
※聖書の中には、モーセの性格の分裂が現れているが、それは、二人のモーセの複合性の為である。

5.かつて一人の大指導者をに導かれ、その大指導者を打ち殺してしまった――ということが後のユダヤ教に重大な影響を与えた。 (>_<) あせる (_ _。) 汗
※罪なき者が殺されるという図式がその後のキリスト処刑殺に影響を及ぼした。


本 以上~ フロイトの解釈とは、通常の聖書解釈、神学的解釈とは異なるもので、その後、この説は埋もれてしまったようです。 “没 ビックリマークハートブレイク ダウン

(→その12に続く)