銃・病原菌・鉄 ジャレド・ダイアモンド | hassanのブログ

銃・病原菌・鉄 ジャレド・ダイアモンド

非常に優れた民俗学的な見地からの歴史考察。家畜と栽培食物の変遷と広がりについては(この世界の専門的な人たちからしたら常識かもしれませんが)目から鱗というか「モノの見方」というものの大切さを痛感しなおしました。種の繁栄のために種として家畜や栽培食物に遷移することを選択したという視点と、その種の原産地が「どこにあったか」という要因によって文明のあり方が規定されてしまったという単純な気候・風土を超えた文明発展要因があったという、いわれてみれば当然過ぎることが1900年までの歴史(結果として現代にいたるまで)にどれだけ影響を与えていたか。

日本でも網野善彦が東日本と西日本の栽培食物分布と歴史風俗の差について論じていますが、日本史的には稲の北限と常用樹のような気候問題が主になりますが、世界史的には原産種という問題があったのだということを知るだけでも読む価値のある本です。