アスクが仲間をかばったその時、アスクの心と身体に変化が起こった!!

「(何だ…!)」
ドクンッと心臓が脈打ち身体が熱くなる

「(この変化はっ)」
アスクの頭の中に謎の声が響いた

(メザメヨ、イマガソノトキ、チカラヲトリモドセ・・・)
瞬間、アスクの周りを囲むように落雷が発生したらアスクの体がふわりと浮き…

「アスクさま・・・?」

スウンがアスクに声を掛けた、次の瞬間!凄まじい力がアスクの身体を変化させる
頭には牛のような角が2本生え、背中にはまるでコウモリを彷彿とさせる翼がはえて
髪は長髪になった。

「っ…さま、アスク…さま」

スウンは何か思い出したかの様に呟いた…
アスクは、何も語らず勇者側の方を見つめて、不気味な静けさが辺りに漂い初め、沈黙を破ったのが
アスクの後ろにスウンといっしょに居合わせた男性の声だった

「アスク、大丈夫か?」


アスクはその方向に身体を向け、後に来た男の問いにアスクは答えず一時の沈黙が流れ
そして、アスクは野獣の様な咆哮をあげ、

「オオオオオオオオ!!!!」

アスクの顔には虎のヒゲのような模様の紅いイレズミが現れ、マントは炎の様に赤い色、身体には闇色の全身鎧を身にまとい、そしてその手の平には紫色の雷の玉だった

「・・・・・」

今のアスクの姿を見てスウンはうわべの様に
「アスクさま・・・」
とつぶやいていた...だがスウンが何か思い出したかのようにアスクの元 へかけより叫んだ!

「アスクさまっ」

だが、アスクは右の手を上げ目を閉じ...


アスクが手を上げると突然、落雷がスウンの頭上スレスレに落ち
そして アスクがスウンに何かをつぶやいた...

「・・・おまえは私のものだ」

そのアスクの言葉を聞いたとたんスウンは涙目で叫ぼうとして

「いやっ助..け..て アスクさ...ま」

アスクは、スウンの意識が閉じるのを確認すると 魂がアスクの中に取り込まれていった...

アスクの背中の一部が異常に盛り上がり、何かが 出てきたと思ったら、鳥の様なつばさだった...
しかし、限りなく黒に 近い赤色だった...

その光景に、エルスは驚きながらアスクにこう言った。

「お、おい、あの子はお前の仲間なんじゃなかったのか?」

そう言うとアスクは心なく笑い声を上げ

「クックック・・・本当に笑える話だ・・・お前はあれが私の仲間だと思っていたのか?クックック...」

「(アスク様...)」
スウンがアスクの中でつぶやいた

「ならば、お前の連れは 本当に仲間なのか?」
「なっ...」
「な...なによっ!あたしがエルスの仲間じゃないと言いたいわけ!?」

...とスミリはアスクの言ったことに反論してくる...すると・・・
いきなりアスクがスミリの首を持ちあげた!

「困るなぁ...私は君の言葉は求めてはいないのだよ?」

スミリを乱暴に投げ捨てた瞬間アスクは苦しそうに頭を抱え

「く...なんだ...」
アスクは周囲を見回しみたのは...

「キ...キサマは...」
そこにいたのはエルスのすがたをしていたが少しだけ暖かみのある、みどりのオーラ(力の波動)が体の外に浮かび上がっていて...

「もうやめろ・・・」
...アスクはそのエルスが出している波動に少し圧倒されながらもその波動自体に興味を覚えていた...

「ほぅ...?」
アスクはエルスに近づいてその力の波動に手を触れてみた。