父の死を受け止める事が出来ず、私の病気は悪化するばかりでした…


まず、火が怖いのです…

ガスコンロ、お風呂、給湯…火に関わるものすべてが、恐怖の対象になりました…

眠る前にすべてを異常に確認…

何度見ても、寝られない…

目には、火がきちんと消されてる状態が見えている…
なのに、頭で理解できないのです…


大丈夫と何度も自分に言い聞かせ、布団へ…

数分後、もしかしたら…と頭で思いだしたら、止まらないんです…

心臓はバクバクして、確認している姿を家族に見られるのが嫌で、家族に見つからないように、何度も何度も、へとへとになるまで繰り返す確認行為…


もう自分では、全くコントロールが効かなくなっていました…


本屋で分かった自分の病気…

病院もどこに行けばいいのか分かりませんでした…

そんな時、当然父の事を知っている従姉妹が、私を心配し、心療内科への受診を進めてくれました。

心療内科…

自分には縁のない病院だと思ってました。

どんな人がいるんだろう…敷居が高く感じました…

従姉妹が予約を取ってくれて、私の心療内科の通院生活が始まりました…


初めての心療内科。

先生は女性でした…

いくつか質問され、溢れそうな涙をこらえて答えました…

父の死の事、確認行為の事、火が怖い事…

自分の状態を話した私に、先生が「今まで、よく頑張ってきたね…」と言ってくださり、我慢していた涙が止まりませんでした…


もう大丈夫、大丈夫と思えました…

けれど、この先さらに辛い状況が待っていました…
骨折と靭帯断裂…

階段から滑り落ちただけなのに、靭帯まで痛めてしまい、手術することになりました…

入院生活は仕事から解放され、「強迫性障害」の症状は落ち着いていました。

鍵の確認もしなくていい、火の元の確認もしなくていい、セキュリティも…

なにもかも、確認だらけの不安な生活だった私は、痛みを伴う生活であれ、入院は逃げ道になったと思います…

確認から逃れられる生活…久しぶりの安堵感を感じました…

もしかしたら、この入院生活が終わったら、確認しない自分が待ってるかも…そう期待しました…

長い4ケ月の入院生活…

退院した私を待っていたのは、ショップの閉店という出来事でした…

売上不振で、閉店リストの候補にあがっていたらしく、私の退院と時期を合わせるかのように、閉店が決まったのです…

正直、寂しい気持ちもあったけど、嬉しかった…

今まで辞めようと思えば辞められたのに、責任感だけを感じ、辞められずにいた私は、これで辞められる…楽になれる…そう感じました…

でも、閉店と同時に退職…と思っていた私に辞令がおりました…

隣の市の系列ショップへの移動辞令…

私は断る意思を伝えるために店長に「退職を…」と願い出ました…

そこで店長から言われたのは、「スタッフが足りてなく、向こうの店が困ってる。行ってくれないか」と…

そう告げられ、自分が行かなければ…と、また無理をしてしまいました…

そして、隣の市のショップに勤める事に…

けれど、仕事に追いつけない…

4ケ月の入院生活の間、会社のシステムが大きく変わり、全く分からない私は、入社10年目にして、新入社員と同じような状態になってしまったのです…

仕事を覚えなくちゃいけない、分からない…けど、周りは私がスタッフリーダーだった事もあり、覚えて当然、即戦力になるのは当然…そういった態度でした…

当たり前かもしれません…
けれど、いくらスタッフリーダーだったからと言われても、一から覚えなければ即戦力どころではない…

自分を追い込みました…

毎日、ほぼ残業の日々でした…

結果、また同じ「強迫性障害」の症状が出始めました…

退院してから、彼(現夫)との同棲生活もやめ、実家へ戻りました。

実家へ戻れば、鍵の確認もしなくていい。火の元の確認もしなくていい。
とにかく、確認の毎日から逃げたかった…

少しでも、確認を異常に繰り返す生活から離れたかった…

実家に帰って、日常生活の確認をしないようになっていたのに、仕事の移動辞令によって、また悪化していきました…

確認、確認、確認…何度確認しても、不安から逃げられない…

私、やっぱりおかしい…

ストレスだけじゃない…


そう思い始めた時、ふと立ち寄った本屋さんで、「心の病」といった感じのコーナーへ行き、一冊の本を手にとり読みました…

そこにあったんです…
私のような確認を繰り返してやめられない病気…
読んで驚きました。全く私自身が悩んでいる症状と同じ事が書かれていました。


その病気こそ、「強迫性障害」だったのです…

私…病気だったんだ…

初めて知った病名…

病気だったと分かり、なぜか救われた気持ちになりました…

病気だったんだ…病院に行けばよくなるんだ…

そう思い、この辛さから解放される…と本当に救われた気持ちでした…

けれど、このあと…

「強迫性障害」が更に悪化する出来事がおきてしまいました…