ライオンの育て方~ヨシタケくんのヴァンガ脳

ライオンの育て方~ヨシタケくんのヴァンガ脳

不肖ヨシタケくんが「カードファイト!!ヴァンガード」で長いこと使ってるデッキの解説書。
ペイルムーンの【銀の茨】軸で「スリーエミールズ」という独特の構築になっています。
各カードの採用の経緯やプレイングについて書き連ねていきますよ。

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エミールと初めて出会ったのは、2014年の2月のことだ。
思えばもう彼女とは2年以上の付き合いになる。

僕は雑誌のグラビアページでエミールを見初めた。
(その雑誌が『ケロケロエース』だったか『月刊ブシロード』だったかは、今となっては瑣末なことだ)
そのエルフの少女をひと目見た瞬間から、僕の心はすでに囚われの身になっていた。
その幼さの残る表情、細身の体躯(からだ)から溢れ出る快活さはもちろん魅力的ではあったが、 ことさら僕の目を惹いたのが、彼女の持つ「能力(ちから)」だった。

【自】:先駆(同じクランのユニットにライドされた時、(R)にコールできる)
【起】【(R)】:[このユニットをソウルに置く]あなたの山札の上から5枚見て、グレード3とグレード2とグレード1の、カード名に「銀の茨」を含むカードをそれぞれ1枚まで選び、ソウルに置き、その山札をシャッフルする。


実はこの時、僕にはイオネラという恋人がいた。
サーカス団に所属する彼女は、団長より「銀の茨」を授けられ、献身的に“先導者”たちをサポートしていた。
いつしか僕の瞳には、甲斐甲斐しく働く彼女の姿しか映らなくなっていた。
(まあ他には手品師の小僧とか、不気味な支配人とか、鳩人間とかしかいなかったので仕方のないところではあるが)

【自】:先駆(同じクランのユニットにライドされた時、(R)にコールできる)
【自】【(R)】:このユニットがカード名に「銀の茨」を含むヴァンガードを【ブースト】したバトル中、アタックがヴァンガードにヒットした時、あなたの山札の上から2枚まで見て、カード名に「銀の茨」を含むカードを1枚まで探し、ソウルに置き、残りのカードを山札の下に好きな順番で置く。


しかし“先導者”たちの後ろでいつも佇んでいるイオネラに、若干の物足りなさを感じていたのもまた事実だった。
そしてエミールのことを知ったその日から僕の心は急速に彼女から離れていったのだ。
ワービーストであるイオネラは、野性の勘でそんな僕の心の動きを察知したのだろうか、ある日、忽然とサーカス団から姿を消した。

時同じくして、まるで運命の糸に導かれるかのように、エミールがサーカス団にやってきた。
僕は初めて相対した彼女に「よろしく」と右手を差し出すと、その手をぎゅっと握り返した彼女は人懐こそうな目を輝かせながら、あどけない口調で自慢げに声を弾ませた。

「わたし、びーすとていまーなの! すごい? すごい?」


さて、初手から妄想でスタートするという荒業に出たわけですが、どうか見捨てないで!

 

■《銀の茨の獣使い エミール》

《銀の茨の獣使い エミール》は雑誌で初めて見たときから「こいつはすげえ! FVだけでなく2枚でも3枚でも入るぞ!」と興奮しまくったカード。


一気に複数枚のカードを選んでソウルに送れ、デッキのトリガーの濃度を上げることができ、さらにクロスライドの達成までサポートできる「一石三鳥」。さらにソウルからスペリオルコールすることで使い回しも利くというのも魅力的でした。


実際はFV+デッキに2枚の合計3枚態勢でデッキを組んでおり、このデッキも「スリーエミールズ」と名づけています。


《銀の茨の獣使い エミール》を3枚積んでいるデッキレシピは見かけませんので、オリジナリティが高そうという意味でも僕のお気に入りのデッキになっています。

 

そもそもデッキのスタート地点が「このカードを複数入れる」だったので、もはや「ルキエ軸」ではなく「エミール軸」と言っても過言ではないかもしれません。

 

■《銀の茨のお手伝い イオネラ》はどーなのよ?


【銀の茨】のFVは他に《銀の茨のお手伝い イオネラ》がいます。

もちろんこのカードも悪いカードではありません。


使用される頻度も高いとは思うのですが、(少なくとも《銀の茨の竜女皇 ヴィーナス・ルキエ》とともに使うには)どうも僕の手には合わなかったですね。


もともと《銀の茨の竜女帝 ルキエ “Я”》のころから感じていたことではあるのですが、Vの後ろにベッタリというのはどうもペイルムーンらしさが足りない。


ソウルとリアガードサークルを、ユニットがピョンピョン行き来するのがペイルムーンの持ち味だと思っていますので、そういう意味では《銀の茨の獣使い エミール》の使用感にはかなわないというのが僕の考えです。



次回はGルール以前のノーマルユニットの構成と、《銀の茨 アップライト・ライオン》について少々書きたいと思います。