★2019年に「MDS→AML」になった妻・移植までの日々を夫の目線から振り返ります★
■「ママのところへ行く」…暴れる娘
入院当初はママがいない生活に情緒不安定になっていた娘だが、夜にLINE 電話で話ができたこともあり、少しづつこの生活にも慣れていったかに思えた。だが
日曜の1階の広いロビー、子供と15分くらい会う事が叶った。2ヶ月ぶりに会えた母子は、娘も息子もベタベたして写真とったり贅沢な時間を過ごした。
そして名残惜しくバイバイして、駐車場に戻り息子を後部座席に乗せていたら事件は起こった。
8階の病棟の窓からこちらに手を振るママをじっと見ている娘…。
その瞬間「ママー」と泣きながら病棟の方へ凄い勢いで走っていってしまった。
病棟入り口まで娘を追いかけて、腕を掴んだが娘はすごい勢いで「ママのところへ行く」と泣きじゃくり、地べたに這いつくばり暴れまくる…。僕は彼女を抱っこすることもできずにいた。
そこに後ろから聞き慣れた鳴き声が…。振り向くと当時3歳の息子が、車から降りて娘から伝播したのか泣きながらこちらにトボトボと歩いている。」
「危ない・・」。僕はマッハの勢いで駐車場に戻り息子を拾い上げ、娘のところに戻り強引に娘も持ち上げて、何とか車に収容することができた。
その後、車の中でギャン泣きの大合奏の中、何とか機嫌を取るために「コメダ珈琲」へ。「シロのアール」で気分を持ち直させる作戦も不発で、結局二人ともその後の公園までずっとシクシクしていた。
そして、私のスマホには、ことの経緯を8階から観察していた妻から「車に轢かれたらどうするの!(怒)」的な大量のLINE爆弾が…。
泣きたいのはこちらだよ。そう思いながらも、私は夜に妻からの「子供達に会えて気持ちの整理がついた」とのLINEを見て、こんな形になってしまったけど子供たちも久しぶりにママに会えてよかったと心の底からそう思えた。