★2019年に「MDS→AML」になった妻・移植までの日々を夫の目線から振り返ります★

 

治療も長期になってくると悩むのが「主治医との付き合い方」。「こんな事聞いたらダメなんじゃないか」「セカンドオピニオンの話を出したら、へそを曲げられるんじゃないか」などなど。

 日々忙しくしている主治医との関係、特に距離感ですね、これは本当に私も難しく感じていました。良好な関係を築くには…。これは医療を受ける患者、そして、おそらく提供する医師にとっても大きな課題のような気がします。

 

 そんな時、書籍「白血病と言われたら」に、こう書かれていました。

『主治医には、他にも多くの患者がいます。必然的に病状の重い人に多くの時間は費やされる。それでも医師は、すべての患者を助けたいと強く思っています。診療時間以外でも、他に良い治療法がないかと思いを巡らせる、それが医師です。ところが、救命を最優先に、限られた時間で合理的に解決しようとすると、「つらい気持ちに寄り添ってもらいたい」という患者の思いとズレが生じることがあります。医師も、冷たいと思われるのは本意ではありません。感情が優先され冷静な判断ができなくならないようにしている場合もあるのかもしれません。ただ間違いないのは、すべての医師が「すべての人を救命したい」だたそれだけを考えていること。お互いに折り合いをつけながら歩みよることが大切です』

 

これを読み、私も患者として合理的に、本音でコミュニケーションを取ろうと、以下のことに気を付けて話すようにしました。

 

①    ネットで調べられることは事前に調べておく

②    それでもわからない事や、疑問は『質問をリストアップしておく』

③    先生の話をきちんとメモを取る

④    医学的な質問以外でも、治療への不安や悩みは相談する(ポイントをまとめて)

 

①   は忙しい人に簡単に調べられる事を聞くことは恥ずべき事と思います(AlexerやSIRIにでも聞けよとなりますので…)。②や③、こちらの真摯な態度もきちんと伝わるように。自分よがりにならず、相手の事も思いやりながら対話をすれば、そこには自ずと信頼関係がうまれる。妻も私も、徐々に思っている事、気持ちも本音で話せるような関係になっていけたような気がします。