妻が宣告された時は、私も頭が真っ白だったけど、先生の話を走り書きしたノートを今見返すと(当時は”寛解”というワードも知らず”かんかい”と書いてある…)…
<血球>
・ヘモグロビン7.5 (7以下になったら輸血します)
・血小板2.7万 (2万以下で輸血)
・好中球400 (500切ると感染症の危険度増)
・血小板減少性紫斑病→多分何年かかけて骨髄が壊れてMDS(骨髄異形成症候群)へ
・骨髄内にイレギュラー(変な形)のものが多数存在
・単球も増えているのでCMML(単球性白血病)の可能性がある(後に否定された)
<芽球blast> ←悪いやつら
骨髄内8%(20%を超えると白血病化)
末梢血1%
→①血液の数値が悪い。輸血したいが、しすぎると体内に鉄が溜まったり、抗体ができるのでできるだけ控える。
②白血病化までのスピード予測や、病気のたちの悪さを調べるために遺伝子検査(自費)を実施します
③いづれにせよ、MDSの完治には「造血幹細胞移植」が必要
③を聞いて、何も知らない私は、「すぐやってください!」と。当然、先生は優しく「移植はリスクが高く、合併症で亡くなることもあるし、まずは骨髄バンクなどへ登録して合ったものを見つけるのに時間がかかるんです」と諭されました。
帰宅後、待っていた義母の顔を見て、再び泣き崩れる妻…。
こんな状況で、僕までうろたえてはいけない…。ぐっと気持ちを抑え、各方面に連絡。
「一体なぜ彼女が…どうして…」。すべての連絡を終えた時、ほほを一粒の涙がつたった…。
こうして、僕たちの長い闘いは始まった。