AIと不登校――一見、無関係なテーマだけど、最近、この2つに共通する構図が垣間見えた
ChatGPTの最新モデルが登場して、「冷たくなった」「機械的になった」と話題になった
回答の精度が上がったことよりも、“言い方”や“態度”のほうが注目されたようだ
AIなんだから正確さのほうが大事じゃないの?
――そう思うけれど、実際にはAIをセラピストのように使う人も多いらしい
私も、AIに悩みを相談することもある
“正しい答え”より、“共感してくれる存在”を求めているのだろう
そして、リリースからわずか1週間あまりでアップデートされ、もう“冷たいAI”はいなくなった
これ、不登校対応の話にもよく似ている
「学校は行くところだよ」
――こんな正論をぶつけても、子どもは動かない
むしろ親子関係がこじれて、不登校もこじれてしまう
いま主流なのは、「無理に行かせるのではなく、まずお子さんに寄り添いましょう」という考え方
私自身、その対応ができるようになるまで5年かかった
でも、「娘の気持ちを本当に知りたい・理解したい」と思えたとき、状況は少しずつ動き始めた
AIセラピストの対応も、不登校の対応も、“正しさ”や“正論”より、まずは感情に寄り添う共感のほうが大切なようだ
ずっと共感だけしていればいいのかと言えばそうではないと思う
共感はゴールではなく、スタート地点だと思う
AIも不登校の親も、同じ宿題を抱えているのではないだろうか