「娘の将来はどうなってしまうんだろう」と、小学校から不登校の娘のことが心配でたまらなかった
先が見えない不安からどうやって抜け出せばいいのか、分からなかった
でも、ある言葉をきっかけに、少しずつ前を向けるようになった
小学校不登校 → 中学で復学チャレンジ中!
中2の娘は、中学校で復学にチャレンジしている
小学校6年間は不登校だった
当時の私は、先が見えない不安から、いつもイライラしたり、気持ちが沈んだりしていた
その上仕事も忙しくて、心も体もずっと疲れていた
娘のメンタルの状態が悪くなったときは、ネガティブな感情に押しつぶされそうになった
救われた言葉
その時、かかりつけの児童精神科の先生にかけてもらった言葉が、前を向けるきっかけになった
「今の状態は悪くはないし、これまで頑張ってきたことも悪くはないですよ」
その瞬間、涙がドバーッとあふれた
「良い」と言われたわけじゃなかった
でも、「悪いものではない」という先生のニュートラルな視線が、優しくてありがたかった
やってきたこと全てが労われたような気がして、心がリセットされた
それまで、娘のことも自分のことも否定し、否定しながら頑張るのは苦しかった
「今」を見ることの大切さ
そして、その言葉をきっかけに、私は大事なことに気づいた
私はずっと、「将来せめてこうなってほしい娘の姿」を思い描いていて、そこから“引き算”して娘を見ていた
「ここが足りない」「まだこれができていない」というように、減点方式でしか見ることができていなかった
でも、「今の娘」をちゃんと見つめてみると、そこには「良い」も「悪い」も必要ない
ただ、今ここに娘が“生きている”
それだけで、もう充分なんだと気づいた
現実はアップダウンの繰り返し
大切なことに気づけたけど、いつもの日常に戻ると、だんだん欲が湧いて来る
「ここまでできたから、もっとできるだろう」と、またハードルをあげてしまう
そうすると、私は減点方式で娘を見てしまう
価値観を変えることは難しいけど、そんな自分に気付けるようになったことが前進だと思う
「将来」に心が飛んで行ったら、また「今」に戻って来たい
今ここの床に散らかっているものを片付けながら、気持ちも整えていこう