話題の映画を観てきた



(以下、ネタバレ含みます)










『どうすればよかったか』と言う問いは、両親と監督本人、そして観客に向けたもの


その問いへの答えを考えると、まず思い浮かぶのは、「子どもにとって親は神だ」と言うこと


なぜなら、家族のあり方を決めるのは親だから


逆に、「親にとって子どもは何にでもなり得る」と思う


子どもは、所有物にも、王子様・お姫様にもなり得る


それを踏まえると、両親はお姉さんの統合失調症の症状を受け入れなかった・受け入れられなかったので「どうにもならなかった」と言うのが答えだと思う



映画の中で、監督がお母さんに、病院に行かないから20年間ずっと堂々巡りをしていると指摘するシーンがあった


医師である親が先回りして考えるんじゃなくて、第三者を入れて対応した方がうまくいく、ということを監督が言っても、お母さんは聞く耳を持たなかった


病気を受け入れることを妨げるものは何なのか?


受け入れたら、自分が成立するための価値観が壊れてしまうと思ったのかと想像した


受け入れたら嫌なことが現実になってしまうと思ったのかもしれない


受け入れないことで家族が成り立っていたのかもしれない



そう思うのは、私も、娘の不登校と特性を受け入れるのに時間がかかったから


受け入れたら現実になって、娘も私も壊れてしまうと思っていた


でも、娘の命に関わると思う出来事があって、やっと不登校も特性も受け入れることができた


受け入れて、これまでの価値観を取っ払うしかなくなったけど、それでよかったし、それがよかった


じゃあ、ここからどうしよう、と考えるスタート地点にやっと立てたから



差別や偏見て、思考停止状態だな