


おおたとしまさ氏の新刊『学校に染まるな!』(ちくまプリマー新書)
「バカとルールの無限増殖」というパンチのきいたサブタイトルが最高!
中高生向けの学校や教育についての内容だけど、不登校の親が読んでみた。
偏った感想を書いてみる。
不登校については少ししか出てこないけど、この下りがヤバかった。
不登校の子について、こう書かれてた。
型にはまったいわゆる「学校」という環境そのものが合わないひともいます。
学校がクソみたいな洗脳装置の側面をもっていことは前章でしつこく説明したとおりです。
そういうのを敏感に察知する性能の高いセンサーをもっているひとほど、学校に通うこと自体にストレスを感じます。(P.127)
不登校の子への最大限の敬意を感じる表現だと思った。
しかも、不登校という言葉を使わずに表現したことに、もう、涙が出るね。
イヤだよ、不登校っていう言葉。
否定型だし、外から言われてる感じだから。
昔の「登校拒否」の方が、内からくる気持ちを表現してた気がする。
「行きたくても行けない」
「行きたくない」
と言う気持ち。
うん、話がズレた。
娘にこの引用したところだけ音読させちゃった。
「クソ」のところに、わははと笑ってたわ。
いつだったか忘れたけど、娘は学校のことをこう表現してた。
「枠にはめられる感じが嫌だ」
それって、おおた氏が言ってるのと同じ感覚?と聞いてみたら、
「学校に行かなくなった時の気持ちは忘れた。今日学校に行かない理由は、行かないから行かない」
らしい。
哲学的過ぎて、母にはむずかしいぞ。
あと、娘が不登校になったときに、私が「詰んだ」と思った理由が、すごく明確に書かれていた。
学校が子どもの学びを丸抱えする社会だから、学校に行けなくなった途端にあらゆる学びから遮断されて、困ってしまうのです。(P.167)
子どもに関わる自分のライフワークを見つけたくなってきた。