


年末年始、輪島にある夫の実家に帰省中に、地震にあいました。

「家を片付けたい。いらない小説は捨てる」
と、娘が突然言い出しました。
お、おう、どうした?
基本的に、モノを使ったら、広げっぱなしで、元の場所に戻す(片付ける)ということをほぼしない娘が、一体どうしたのかと思いました。
「地震が来たら、モノがすごい散らかる。その片付けはすごい大変だから」
避難所にいたとき、娘は、夫と一緒に、おばあちゃん家に、何度も物資をとりに行ってくれた。
その時、家の中は、家具が倒れたり、モノがぐちゃぐちゃに散乱しているのを見て、こう思うようになったのだろう。
あの時、夫ひとりで、家に向かわせるのは心配だった。
義母を一緒に向かわせも、言葉は悪いが、足手まといになる。
かと言って、私が夫と一緒に行くわけにもいかない。
娘は、認知症で見当違いなことを言い続ける義母とふたりになるのは嫌がったので。
必然的に、二手に分かれるときは、
夫と娘
私と義母
となった。
そして、娘はしっかりしてるから、物資を運んだり、買い出しに行くときに戦力になった。
がんばらせちゃった。
避難所で、何もしないでいるよりは、外に出て何かしている方が、気が紛れる状態でもあった。