瀧本先生のラジオは毎週月曜日の23時からと、毎週土曜日朝7時から再放送されます。(再放送時間は2024年1月から朝7時へ変わりました)
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お葬式のお話からスタートです。
先生:「この間、お願いされて家族葬をしてきたの。90歳以上だったかな。お爺さんが亡くなったの。車椅子の奥さんは痴呆があるので施設に入られているの。娘さんが『母は娘の私のこともわからなくなってしまって、なぜここにいるのかわからないと思います。』って仰ったの。
葬儀を執り行って、葬儀の方が棺桶を閉めたときに、その奥さんが『お父さんなんで死んだの?』って急にしっかり話したの。でも、棺を霊柩車に乗せたらその奥さんがスコンと痴呆の状態に戻ったっていうことがあったの。」
年美さん:「最後のお別れをされたんですね
」
先生:「『お父さんは優しかった』って棺に向かって叫んでたのよ。感動しちゃったの。やっぱり、人は亡くなったら嫌なところが抜け落ちて、良かった記憶が残るのよ。でも、生きているときは逆なの。いいところが抜け落ちるの。嫌なところばかりが残るのよね。」
年美さん:「なんでですかね?」
先生:「今までたくさんのお葬式をして思うけれど、大喧嘩して別居していてもお葬式の時にはいいところがいっぱい見えて、『今原立つことを思い出しても腹がたたない。どうして生きている時にできないんでしょうか』っていう言葉をたくさん聞いてきた。修行よね。生きている間は難しいわよね。
なんでいいところが見れないかというと、それは自己愛があるからよね。常に私があるからなのよ。許せない理由は”私が一番”だから。それにそぐわない事は許せないのよ。
けれど、恋愛初めの頃は相手のことを知りたくて仕方がないから、矢印が全部相手だった。けれど、矢印が全部私に向くから、それにそぐわないことは許せなくなる。それは自分だけでなくお互いが変わる。
そうなってしまうものなんだけれど、人のお悔やみを近くで体験したり、自分が病気になったりしたら許すチャンスなのよね。でもすぐ忘れちゃうのよね。」
年美さん:「そうですね
」
先生:「あれだけ痴呆で何もわからなくなっているのに、突然『お父さん!』って叫ばれたのは考えさせられた。多分、見えてなくても感じ取れなくても繋がってるのよ。だから、意識が交差した瞬間にわかるでしょうね。」
年美さん:「80代くらいになったらそうなるんでしょうか?」
先生:「肉体が健康で、自分で自分のケアができるうちは難しいかもね。体が不自由になって誰かに委ねなければいけなくなったらかな。」
年美さん:「お通夜とかに行くと考えさせられますよね。」
先生:「そうよね。いつ終焉を迎えるかわからないことがカオスよね。いつ終焉を迎えてもいいというのが仏教なのよね。仏教は死んだ後の安らぎの時間なのよね。」
区切りがいいのでこの辺で![]()
素敵なお話ですね。心温まるお話でした。
私はあまりお葬式に行った経験がないのですが、これから増えてくるんでしょうね。そこから何を学ぶのか。
話は全く変わるのですが、というかこのお話の時に不謹慎かもしれないのですが、今喫茶店でブログを書いているのですが、6人組のマダム(たぶん70代?)が韓国ドラマやアイドルの話をイキイキと話をしているのですが、推しがいるってすごいですね。エネルギーが違う。私よりも元気でびっくりする。
全くアイドルの名前がわからない。。。
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瀧本先生から真解(鑑定)を学んでいます。数年後には立派な鑑定士になっていることを目標に免状をいただけるように勉強しています。鑑定士になった時はよろしくお願いします。