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2012年3月にいただいた過去のご相談からスタートです。

 

 

==過去のご相談==

 

仕事の依頼が途絶えず来ていることに感謝をしています。自分が社会的立場としてしっかりと根を広げられていること。必要とされる充実感に満たされていることもわかっています。

 

しかし、新たなオファーが続くことで今の仕事の集中が妨げられ質が低下することへの恐れを抱いています。自分の仕事はチームで行えるものではなく、ある意味特殊であるためアウトソーシングもできません。今が踏ん張り時なのもわかっていますし、今の経験は大きな力や能力になるのもわかっているのですが限界です。

 

信頼のおける経験豊富な経営者の方々へ相談してみましたが、自分を突き動かす言葉と出会えませんでした。仕事量を減らそうと思いましたが、私を必要としている方々を裏切るような気持ちになり想像するだけで罪悪感に潰されそうになります。

 

心を強く保ち安定した歩みを得るためにはどうしたらいいのでしょうか?

 

 

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===先生が2日後に返信した文章===

 

 

仏教の言葉に担板漢(たんばんかん)という言葉があります。一言でいうと馬鹿者という意味です。あなたはまさに馬鹿者であり担板漢ですね。

 

結論から言いましょう。仕事を断る勇気を持つように。期間を決めて新たな仕事の依頼は受けないことです。自分を頼る人を裏切りたくないとカッコつけて書かれていますが、実際は仕事がなくなる恐れではないですか?あなたが断ることで、その仕事が他所へ回っていくのであればそもそもあなたでなくても良かった仕事です。たとえ長期に及んで断り続けたとしても、あなたにしか任せられない仕事なら必ずあなたに回ってきます。自分に自信を持てているあなたならわかるはずです。

 

担板漢の話をします。板を担ぐ漢。禅の世界ではこのような言葉で修行僧を叱っていました。板を担ぐ男が叱りの言葉とはどういうことなのか。大きな板を右肩に担いで道を歩むとどうなるか。正面と左側はなんの問題もなく見えるが右側は全く見えない。その右側にベビーカーが来ても、杖をついた目の不自由な方が来ても車が来ても見えないのです。

 

つまり、他人に迷惑をかけるどころか自分さえも危険から守れないのです。担板漢とは、物事の一面しかみていないにも関わらず全てを見ているかのように自惚れ、現実の全体像を見落としている愚かさを指す言葉です。まさに今のあなたです。一方的に見すぎています。

 

今受けている仕事の集中が欠けることがどれほど致命的であるかが見えていませんね。その状態で強行していくなら仕事を断るどころか、心配しなくても質の悪い仕事の結果によって今後の依頼は無くなるのではないでしょうか。それは望みではないですよね?まさに本末転倒です。

 

修行の未熟な弟子に対して師匠が叱った”一面に囚われるな”という意味の担板漢。道を行く時左右の確認が肝心なように仕事という道も同じです。質のいい仕事をすることと、その経験値をキャリアにするという財産は別物で、これが仕事の左右です。

 

今の責任を最大限に果たすためにも新たな依頼人に待ってもらうべきです。それがあなたが望んでいる相手を裏切らないということでしょう。必ずあなたらしいペースが見つかります。積み上げてきたキャリアにさらに磨きがかかる時でしょう。心から応援しています。そして楽しみにしています。

 

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区切りがいいのでこの辺でバイバイ

 

 

職場でも仕事を断れなくてアップアップの方がいるので、このご相談者の方のようになっているんだろうなと思いながら聞いていました。

このご相談者の方はご自身に自信があるので断ることはできそうですが、職場の人は断れないだろうなぁと思いながら聞いていました。

 

断れない人っていいように利用されたり、なめられたりするから気をつけないとね。

 

 

 

 

 

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瀧本先生から真解(鑑定)を学んでいます。数年後には立派な鑑定士になっていることを目標に免状をいただけるように勉強しています。鑑定士になった時はよろしくお願いします。