瀧本先生のラジオは毎週月曜日の23時からと、毎週土曜日朝8時から再放送されます。
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受刑者のお話です。
先生:「仕事柄受刑者の事件簿を読んだり状況を理解すると、これだけ勉強している私でもその人の境遇に立たされていたら同じことをしたかどうかわからないけれど、発想はしただろうなって思うの。
人は悪い方に流れ出したらそれを止められなくて犯罪になってしまうということがある。薬物は特にそうだから。罪を犯した人と話をすると受刑生活が始まる前に反省をしている。あの選択をすればよかった。違う選択肢があったはずなのに全く見えていなかったという愚かさに反省している人は少なくない。反省していても何年間も受刑生活をしないといけない。」
年美さん:「反省していてもいないといけないんですよね。」
先生:「刑期の間は人生が止まるのではなくて、その間に心を鍛える必要がある。それが[ありがとうメガネ]、[感謝メガネ]なの。今までそんなことをしたことがなかっただろうしね。
お金がなかったら詐欺をする。寂しいから薬物に手を出す。そういうことに行き着くほど視野が狭く生きていた。その人たちに世の中に感謝が溢れていると言っても無理よね。
毎日食べれるだけのお金を確保しなければいけない中で感謝なんて言ってられない。本来はそんな中でも感謝することはあるのよね。でも彼らはそれが見えずに刑務所に来てしまったのよね。
刑務所に入ってしまったら衣食住の心配をする必要はない。彼らは他の思考に囚われないからチャンスなの。消灯後は自分の心を養う時間でしょう?
『ありがたいとか嬉しいということをこの塀の中でどれだけあるか。この面談室ではどう?』最初はこの面談室でありがたいことなんてないって言うのよ。『この部屋にクーラー入れているのはあなたのためよ。独房にはないでしょう?空調以外に何がある?』『あとなんですか?』『私がここに来ている!』」
年美さん:「そうですよね?」
先生:「あなたのために朝から来ているのです。そうやって自分のために人が動いている。私も直接ここに来ているのではなく打ち合わせをしてここに来ている。この面談が終わるのをドアの後ろで立ちながら待っている人もいる。それわかるか?
そういうことが見えないとダメ。あなたはこれが終わったらお昼でしょう?それも農家から運ばれてきたお野菜たちなのよ。全部今の結果の原因を追求していくとありがとうがつながっていくという話をコンコンとしていくの。
やっぱり苦しみの中にいたらそれがわからない。悪い結果しか見えない。そうではなくて原因を辿っていく心を養わせるの。これがお釈迦様がよくされていたやり方なの。」
今週のラジオはこれで終わりです![]()
今もですが全然原因気づかなかったですね。例えば、コンビニでおにぎりを買えたとしてもお金払っているんだから当たり前だと思っていました。そして、誰かが欠けても誰かが補填するので困らない。自分もそんな歯車の1つ。自分には価値がないと思って生きていました。今も価値がないと思っていますが、以前よりはありがたいなと感じれるようになったと思います。
以前の私だったら、ドアの後ろで立って待っている人がいると言われても、それが仕事でしょう?、それに私じゃなく別の人の時にも立って待っているんだし、、、って何も感じなかっただろうなと思います。
そう考えると犯罪を犯してないですが、私の方が心が病んでいるので塀の中にいたほうがいいのかなと思いますし、私だけでなくそういう人もいるんじゃないかなって思ってしまいました。