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受刑者の方のお話です。

 

 

先生:「出所する前に面談をするんだけれど、『これを軸に今後生きていってくださいね』って言って何を書いたかというと、心の5段階を書いたの。あなたが切羽詰まった時に必ずこの心の5段階を丸暗記して思い出してくださいって言ったの。たったその1つだけでも本人は『これで生きかた変わります』って言っていたの。

 

やっぱり人は何かが起きた時に否定する。それから怒り⇨取り引き⇨受容⇨感謝となる。これは流れでみたらそうだと思うけれど、怒りの渦中にいたりするとメチャクチャしんどい。

 

けれど人は必ず動く。その心をジッと観察すると感謝に至るの。だから自分で大事件で大変だとなった時に、他人を見るように自分がどの心にいるのかを見る。すると条件をつけてこの人と取り引きをしようとしているってわかる。

 

これを過ぎれば受容できるようになると考える。自分の心も諸行無常で移り行くという事を前もって知っておくことが大切なの。この心の流れをしならければ、相手を罵ったりしてしまう。

 

自分の心の見方だけでなく他人の心も流れがある。自分を責めてくる人のその部分だけを切り取って、その人を恨んだり嫌ってしまったりしてはいけない。我々には煩悩があるからそれを妨げられたらカチンとくる。そういう法則で心が動いているから、人の一部分だけを見てはいけない。出所したからこその被害者になってはいけない。被害者になりやすい要素をたくさん持っているのだから。

 

もし他人に非難されたとしたら、その人は弱者を攻撃することで自分を正当化したかったところに、たまたまあなたがいただけのこと。あなたを攻撃したいのではなくて、自分の心を楽にしたいだけ。まず、人はこの5段階を経て心が鎮まっていく。そういうシステムになっているというお話をしたの。

 

なぜ私がこの話をしたのかというと、出所したらいろんなことが起きる。本当に避けられない苦しみと出会った時の自分の守り方を伝えたかったの。」

 

 

区切りがいいのでこの辺でバイバイ

 

 

心の5段階のお話を何度も教えていただいていますが、”自分の心を守る”という視点でお話を聞いていませんでした。確かに相手も人間なので同じように心が流れていくんですよね。ただ、諸行無常とはいえ、ずっと否定や怒りの中にいて人生を終える人もいると仰っていました。私も先生から学ばなかったらきっとそうなっていただろうなと思います。信じられないような辛いことが起きても受容からスタートできるようにしたいですね。

 

人から非難されたとしても、この事を知っていたら怒りではなく相手に対して慈悲深くなるだろうなと思いました。よくSNSとかで非難している人がいますけど、そんなに聖者なのかな?と思います。自分のことを棚に上げて非難しているとしたら信用できないですね。