瀧本先生のラジオは毎週月曜日の23時からと、毎週土曜日朝8時から再放送されます。
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先生が昔読まれたビジネス書のお話です。
先生:「昔、D・カーネギーの人を動かすという本があって、その本がすごく好きで結構読んだの。経営しているときに会社で社員全員分購入したから私の部下も全員読んでるの。この本を読み終わってから入社式をしてた。
その本の中に、アメリカの南北戦争時代のリンカーンの話が書いてあったの。あまり詳しく知らないんだけれど、アメリカの南部と北部で戦っていたのよね。北部ではリンカーンがトップとして戦っていたの。北部が優勢になってきたときに、ちょうど南部の境の河が氾濫して南部が逃げれなくなったの。優勢になったから南部にトドメを刺すために作戦会議などせずに今攻め込め!という内容の手紙をリンカーンが現場の将軍に手紙を書いたの。その手紙を将軍が読んだけれどずっと作戦会議をしたの。」
年美さん:「すぐに出陣しなかったんですか?」
先生:「しなかったの。あえて時間を作って攻めなかったの。結局南部はゆっくり河を渡って逃げてしまったの。それを知ったリンカーンが大激怒して、『なんでそんなことをしたんだ!お前には絶望した。あれだけすぐに行けと言っただろう
』という怒りのままに手紙を書いたの。さて、その手紙を読んだ将軍はどう思ったでしょう?
実は、その手紙は、リンカーンが死んだ後にリンカーンの部屋で発見されたの。つまり投函してなかったの。」
年美さん:「![]()
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」
先生:「書くだけ書いて彼は投函をしなかったの。南北戦争もその後ジワジワ攻めて北部が勝利しているの。」
年美さん:「すごいですね!」
先生:「それをD・カーネギーが、一体なぜ出さなかったのだろうと考察したの。リンカーンも頭がいい人だから、怒りのままに手紙は書いたけれど、もし自分が戦場の第一線にいる将軍の立場で60万人以上の犠牲を見てきている。心が疲れきっている。
その時に、戦場にいない者から手紙がきて今から戦えと言われても、愛のない手紙に信頼することができないと私が将軍だったら思うかもしれない。きっと将軍は私を恨むだろう。将軍はかなり力がある人だから、その人に嫌われてしまうと大きな友を失うかもしれないと考えて投函しなかったのではないかと考察したの。結果、怒りを手紙にぶつけるというところで終えたの。」
年美さん:「すごいですね。」
先生:「この時間差が私たち人間に必要なことだと書かれていたの。」
区切りがいいのでこの辺で![]()
30代前半でいろんな自己啓発セミナーに行っていた頃、人を動かすという本を読んだ方がいいと言われて読んだ記憶があります。それも1回ではなく数回読むといいと言われたのですが、私にとっては文字が小さくて1回読むのがやっとでした。先生のお話を聞くまでは、リンカーンの話が書いてあったことすら覚えていませんでした![]()
私はカーネギーが書かれた本よりも、カーネギーの自伝が好きです。お金持ちなのに威張っていないというか、利益追求型のアメリカで和を重んじているというか、そんな感じがしたので私はカーネギーの生き方が好きです。