瀧本先生のラジオは毎週月曜日の23時からと、毎週土曜日朝8時から再放送されます。
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男の子が大人になってからの続きです。
先生:「その男の子は木に向かって『家を建てないといけないからもう来れないんだ。』『坊や。私の枝を全部切りなさい。』って木が言うの。すると、男の子は全部枝を切って幹だけになるの。『ありがとう。じゃぁ、これで家を建てるね。』って帰っていくの。
その後男の子はなかなか来ないの。ずっと枝葉がなくなった木は待っているのよね。久しぶりに男の子がくるとおじいさんになっているの。『坊や。木に登らしてあげたいけれど、僕には枝がないから木に登らしてあげれない。リンゴもないから食べさせてあげれない。ごめんね。でも僕は君が好き。』って木が言うのよ。」
年美さん:「かっこいいですね。感動しますね。」
先生:「おじいさんになった男の子は、『私はこの土地を離れて海を越えて違うところに行かないといけない。もうここには来れないんだ。だから今から船が必要なんだ。』『坊や。なら私の胴体を切りなさい。それで船を作ったらいいから。』『じゃぁ、そうするね。』って男の子は伐採してその幹で船を作ってどこかに行ってしまうの。切り株が残っただけ。
杖をついたおじいさんになった男の子が木に会いに来ると、『坊や。お帰り。リンゴもないし枝葉もないけれど、ここにお座り。』って言うのよ。その切り株にヨボヨボのおじいさんが下を向きながら座っているところで絵本が終わるの。」
年美さん:「あぁ、感動します。」
先生:「メチャクチャ感動よね。昔の弟子がそれを読んで『この木が私だと思ってしまいました』って。どういう意味?って聞いたら、『相手から好かれるために、色々やってあげる!って言ってしまって、自分の許容範囲を超えたことも頑張ってできるまでやってしまう。とにかく相手に対して徹底的に奉仕をしてしまうという自分が嫌だと思っていました。奉仕してどんどん寂しくなっている木が私の人生と重なりました。』って。」
年美さん:「本当に色々な見方ができますね。」
先生:「本当に感動したの。木が人間に対して施している姿が本当にあまりにも健気で、あまりにも美しいんだけれど複雑な絵本だったの。」
区切りがいいのでこの辺で![]()
すごく深い絵本ですね。最後は切り株から若い枝が生えて終わりになるのかな?と思いましたが、最後まで木は男の子に健気に奉仕するんですね。
私は断然男の子だなと思います。この男の子がどうこうではなくて、私は人の善意を「わかった。ありがとう。」と軽めの感謝をしてもらうけれど、相手がどれだけの想いでやってくれているまで考えない。私も木がいいと言っているからと躊躇いもなく幹を切るだろうなと思います。
出来事をもっと深く捉えないといけないなとラジオを聞きながら思いました。