瀧本先生のラジオは毎週月曜日の23時からと、毎週土曜日朝8時から再放送されます。
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絵本のお話です。
先生:「昨日昔の弟子と一緒に絵本のお店に行ってきたの。その20年前の弟子は心を病んでいたから、『お休みの日にまた今度来ようと気に入って行っているお店とか場所、景色とかあるの?』と聞いたの。すると『持ってない。』と弟子が言うから、なら、私がちょっと時間があったら行く絵本のお店があるから一緒に付いてきてとなって、一緒に行ってきたの。
そのお店は机と椅子があるから店内で読めるの。『この3冊読んで』って、ドンドンドンって私が選んだ絵本を目の前に置いたの。彼女は大人になって絵本を読んだことも買ったこともなかったの。そうしたら、『一行目から心持っていかれました。』って。それで3冊全部買ったのよ!」
年美さん:「心に響いたんですね。」
先生:「その本がどんなストーリーかというと、男の子が大木にブランコをかけて遊ぶところから始まるの。[この木はこの少年が大好きでした]ということころから始まるの。少年が木が好きなんじゃないの。
男の子はいつも僕に会いにきてくれる。時には僕の上に登るし、時には僕の幹の麓で昼寝をするとか、1ページずつその少年に対する思いが載っているの。
お腹がすいたなら僕の上に登ってリンゴを食べなさいって言うの。そこで初めてその木がリンゴの木だってわかるの。
その男の子が次に来た時はちょっと大人になっているの。そうするとスカートを履いた女の子と一緒に来て木陰で一緒に昼寝をしているの。そうすると男の子はあまり来なくなりました。
木が『最近来なくて寂しいなぁ』って言っていたら久しぶりに男の子が来たの。『もっと僕のところへおいで。僕の上に登ってリンゴを取ってこらん。』って言うと、『悪いけど僕はもう子供じゃないんだ。』って言うの。
男の子は大人になっているけれど、木からするとずっと男の子のままなのよね。それから全然来ないんだけれど、久しぶりに男の子が来たの。男の子は完全な大人になってきたのよ。
『坊や。僕の上に登ってごらん。』って優しく言うのよ。『僕はもうそんな事をしても楽しくないんだ。そんな事をしていたら生きていけなんだ。お金がいるんだ。家も作らなきゃいけない。だから僕はここで遊んでいる場合じゃないんだ。』って木に言うの。
『坊や。お金というものが必要になってしまったんだね。なら、私の上に登って私の実を全部落としなさい。その実を売りなさい。』って。その男の子は『ありがとう。』って言って全てのリンゴを穫ったの。」
区切りがいいのでこの辺で![]()
絵本は、感性の鈍い私には何を言いたいのかよくわからないものばかりだと思っていましたが、先生がお話しされているようにジーンとくる絵本もあるんですね。知りませんでした。
ラジオの中で絵本のタイトルをお話しされていませんでしたが、タイトルは「大きな木」です。先生がお読みなったのは翻訳が村上春樹さんと仰っていました。翻訳されている方が村上春樹さんではない方のものもあるようですので見比べてみるのもいいかもしれないですね。