瀧本先生のラジオは毎週月曜日の23時からと、毎週土曜日朝8時から再放送されます。
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八徳の続きです。
先生:「5つ目
禮(れい) 礼儀正しくいる人。
礼儀も意味が難しいんだけどこれは娑婆の意味でいいと思うの。
- ありがとう
- ごめんなさい
- わかりません
- 教えてください
この4つを正しく言えるということだと思います。なかなか『わかりません』と『教えてください』は言えない。」
年美さん:「年を経るごとに言えなくなりますね。」
先生:「6つ目
儀(ギ) 悪から遠のく
この意味合いって仏教を初めて聞いた人は難しいと思うの。悪事を働かないというニュアンスの方がわかりやすいと思うんだけど、悪から遠のくというのは悪が近くにあるという前提。悪がない状態にするんじゃないですか?と思われると思うんだけど、この世の中に悪事を働きたくなるチャンスがいっぱいある。
そこに〇〇があったからやってしまったという事がたくさんある。夜中歩いている時のラーメン屋の香りだったりする。そこにラーメン屋がなかったら気にならない。だからラーメン屋がない道で帰る。ちょっと儀の意味と違うけれど大きくいうとこんな感じ。
自分に悪縁を巡らさないように自ら遠のいていくのがすごく大事。
7つ目
廉(レン) 欲張らない。足るを知る。
欲という漢字を見てみましょう。谷が欠けると書く。欠けているところばかりに目が行ってしまうという心の有りさま。
恥(チ) 恥ずかしい行動をとらない。
人に言えないような行動を行わないということ。人に言えるかどうかということを確認してから行動する。
つまり、人に好かれるというのは徳がある人は相手側の自己都合に左右されず、常に一定に愛される。この仏教がオススメしている8つの徳のお話をしました。
この事に意識をしていくと間違えなく万人から愛される人になる。
【香りに蜂集まる】というお話をこの間したと思う。蜂は蜜がいっぱいある花を選んでいるの。蜂は私たちには見えない独特の色で感知しているの。蜂からするとそれが香りになる。自らの行いが徳という香りをまとっていく。そうすると人が集まってくる。」
区切りがいいのでこの辺で
確かに説得力がある人は人から好かれているし、礼儀正しいし欲張っていないですよね。
義の悪から遠のくという意味がよくわからず先生に質問をしました。徳を積んでいる人とそうじゃない人とでは悪への誘惑の数に変化があるのかどうか。答えは見えているか見えてないかの違いだということでした。
そう考えると悪だけではなくて善もそうなんですよね。私は人の悪の部分をよくみて善の部分を見ていなかった。仕事もそう。チャンスが見えている人とそうでない人。違いはそれだけないんだなぁと思いました。