瀧本先生のラジオは毎週月曜日の23時からと、毎週土曜日朝8時から再放送されます。

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先生も初めて病気になられた時は不安なことを想像されていたそうです。

 

 

 

年美さん:「先生も不安なことを設定されていたんですね。」

 

 

先生:「私も初体験だったからね。何よりも怖かったのが、先々の仕事の予定を入れるのが怖かったの。せいぜい来週までの仕事かなって。その次の仕事を受けたとしても迷惑かけるんじゃないかなって。先のことは考えられなかった。言葉一つ一つに敏感になっていたの。

 

例えば、こうやって話しをしていて『先生、また来週バイバイ』となった時に、”来週かぁ”ってなるの。それが毎回。『また来週連絡してニコニコ』って答えてた。」

 

 

年美さん:「そういえば一時期そう仰っていましたね。」

 

 

先生:「約束してその日に会える状況じゃなかったら、仕事で人を集めてくれているのにキャンセルになったらどうしようとか考えてしまうから、仕事の予定を立てることができなかったの。」

 

 

年美さん:「先生でもそうなんですね。どうやって抜け出したんですか?」

 

 

先生:「今も気になっているんだけど、そこは言うようにしたの。『来年の春また来るって言ったけど、もし死んでたらごめんね。けど健康なあなたもわからないからねてへぺろ』って言うようにしたの。そうすると気にならない。」

 

 

年美さん:「なるほど。」

 

 

先生:「みんなそうよね。」

 

 

年美さん:「そうですね。行けるかどうかわからないけど行けなかったらごめんねって言うと、気持ちは楽になりますよね。」

 

 

先生:「宿泊施設でのシェアタイムの時にこのお話をしたの。不安という設定ではなくて全部ワクワクでいい。けれども、それができなかったらごめん。私が楽しめるのは今という時間軸、次の時間軸は確信がない。今という時間がずっとあり続ける。そこに集中して全力で楽しむ。

 

これが1秒後だったら今の時間軸に紛れ込んでくるからいいけれど、1年後だったら1年かかるから保証はできない。今の連続で生きると不安がなくなる。仏教は今ということを推奨していて、瞑想を推奨しているのはその生き方の連続のどこかで今が途絶えるということなので、いずれくる今を考えて不安になっている人は時差がある思考をしている。もし、仏教を勉強していなかったら私もそうなってたって、シェアタイムの時にそう思ったの。」

 

 

年美さん:「人生が全然違いますね。」

 

 

先生:「これから命を閉じようとしている方と一緒にいる時でも、自分が勉強していると動揺しない。触れてはいけない言葉がなくなった。」

 

 

年美さん:「その人にとっての地雷になるんじゃないかとか、色んなことを考えてしまうと思います。勉強していなかったら気を遣うと思います。」

 

 

先生:「そうなのよね。」

 

 

区切りがいいのでこの辺でバイバイ

 

 

先生が宿泊施設に行ったのは、弟子のれい子さんがどのような環境で治療をされるのか確かめるためだと仰っていました。れい子さんに話しをする時にどのような環境で何を感じているのかをわかっていた方がいいからと。

 

それを聞いてすごい信頼関係だなと思いました。ここまで先生に思われるれい子さんもすごいし、先生もすごい。素敵な人間関係だなと思いました。

 

私がれい子さんと同じ状況になったら、多分私は一人なのでどうやって死に支度をするかとかそんなことしか考えないと思うのですが、先生とれい子さんの人に法話を伝えたいという強い意志が伝わってきます。