瀧本先生のラジオは毎週月曜日の23時からと、毎週土曜日朝8時から再放送されます。
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今日は話が変わって長者窮子(ちょうじゃぐうじ)の譬えのお話からです。
先生:「法華七喩(ほっけしちゆ)の中には、長者窮子の譬え話もあるの。長者窮子というのはお金持ちの長者。窮子というのはぐうたらな子供、つまり愚か者という意味なの。私はこの話がすごく好きなの。色んな解釈があるけれども私なりに取り入れている解釈で、わりと人生で励まされてきたというのもあるの。これも講演会で話したことがあるかも。これはいい話なの。
ある国にお金持ちの男性がいたの。その人には息子がいて、息子は父親が大嫌いで若い頃家出をしたの。その男性はすごく稼いで大きなお城を築き一国の王になられたの。その王様は時々ふっと息子のことを思い出すの。ただ自分も子供の頃親が嫌いで自分も家を飛び出して今の地位を築いたから、息子もきっとどこかで立派になっているだろうなと願っていたの。
しばらくすると、お城はどんどん大きくなってさらに家来が必要になってきた。何気なく城の外を見るとボロボロの服を着たホームレスのような人がフラフラと歩いていたの。あまりにも汚いから守衛に捕らえられてしまうわけ。彼は仕事が欲しいけれど、城の周りを歩いていたら取り押さえられてしまうと思って逃げ出すの。
その一部始終見ていた王様が『あの者を捕まえてこい!』って命令したの。家来が追うんだけど何度も逃げられてしまうわけ。すると王様が『家来の格好で槍を持って行ったら相手が逃げるから、ボロボロの服を着て城の中で仕事があると誘って仕事をさせろ!』と命令したの。
言われたとおりに家来がボロボロの男性の所に行き、『仕事を探しているんだろう?城の中に仕事があるらしいよ。一緒に行かない?』と誘って一緒に城に向かい、王様が彼を見て『仕事を与えてやろう。トイレの肥溜めくみを与えよう。』と言ったの。肥溜めくみは一番汚い仕事なの。彼は『え
こんな所から?』と全く言わず、『ありがとうございます
』と言って喜んで仕事したの。ただ、城の中には財宝があるから、どこの馬の骨ともわからない人間を入れるのはどうかという声もあったの。だけど王様は人助けと思って雇ったの。けれど、王様も彼がどんな人間か知る必要があると思って、王様自ら汚い格好をして横に居て、どのような人格なのかを見極めることになったの。」
区切りがいいのでこの辺で![]()
私はこのお話を先生から聞いたことがないのですが、よく少女漫画のストーリーに似ているなと思いながら聞いていました。貧乏少女が街で偶然あった汚い男性が実は御曹司だったみたいな。そんな感じなのかなぁと推測しながら聞いていました。
たとえ話が7つあるようなので全部聞きたいなと思いますね。もちろん先生の解説付きで。解説なく聞いたらきっと表面的なものしか理解できないと思うので![]()
先生のように物事を深く理解できるようになるにはどんな読解力を身につければいいのだろうか???
話は変わって今日は疲れたので早く寝たいと思います。