瀧本先生のラジオは毎週月曜日の23時からと、毎週土曜日朝8時から再放送されます。
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今週は仏教の宇宙観のお話です。
先生:「今日は仏教の宇宙観のお話をしてあげたいなと思っているの。仏教は宇宙をどう捉えているのか。仏教の宇宙観というのはすごく面白いのよ」
年美さん:「そうなんですか?」
先生:「いろんな宗教で宇宙のことを語っているの。例えば、キリスト教がいう宇宙誕生は旧約聖書に書かれているの。天地創造は知っている?」
年美さん:「言葉は知っています。」
先生:「旧約聖書に出てくる言葉で、この世の宇宙はどのようにしてできたかというのが書かれているのが天地創造なの。結論からいうと、神がいてその神が『光あれ』と言って宇宙に光ができた。最初に光を作ってから地球を創るのに7日間かかったの。最後に土をこねてフッと息を吹きかけたらそこに命が入って人間になったの。」
年美さん:「」
先生:「それを創られるのにさすがの神でも1週間かかったの。神様も疲れたので休息された日が日曜日になったの。そこで1週間が誕生したの。キリスト教だけじゃなくてどの宗教でも宇宙について語っているの。ところが仏教以外の宗教では全部神様が創っているの。」
年美さん:「仏教がどういう言っているのか興味があります」
先生:「では、仏教は宇宙をどのようにいっているのか。仏教は宇宙さえも因縁生起であるといっているの。宇宙のどこかに原因たるものがもともとあって、それが縁と出会って宇宙が生まれている。宇宙は誰かが作ったものでもなくて、宇宙そのものの存在自体も因縁生起であるという一文で終わるのよ。」
年美さん:「すごいシンプルですね。」
先生:「宇宙が誕生するというけれど誕生したのではなくて形が変わっただけ。元々宇宙はあった。宇宙の1点が縁と出会ってビックバンというものが起き、結果光が生まれた。そして今でも広がっている。それは誰かが作ったのではなくて元々あった因子たちが縁と出会ったことで因縁生起の法則が存在していたから、その法則に則って宇宙というものが誕生しただけである。」
年美さん:「さすが仏教ですね。一本筋が通ってますね。」
先生:「宇宙さえも因と縁が出会って結果になるという因縁生起の法則で生まれている。一切法は因縁生なりという言葉があって、この世にある一切の法は因縁生のみで動いているという意味なの。大乗入楞伽経というお経に書かれているの。この一行で宇宙のことを語っているの。シンプルでしょう?」
区切りがいいのでこの辺で
宇宙も因と縁で創られているという考え方はびっくりですね。キリスト教の天地創造の話は小学校の時図書館で読んだような気がしますがモーゼが出てくるやつですかね?1週間が7日で日曜日ができた理由はその時読んで驚いた気がします。神様も週休3日くらい休んでくれたら学校来なくてもいいのになと考えたことを思い出しました。
宇宙すらも誰が作ったのではなく因と縁で創られているなら平等ですね。こういう話になるといつも思うのは、戦争を起こした人とか残虐性のある犯人も必要だから生まれてきたんでしょうかね。その人たちがいなければ平和に苦しむことなく多くの人が過ごせたと思うんですよね。。。
仏教の宇宙論面白いですね。これからのラジオが楽しみです