瀧本先生のラジオは毎週月曜日の23時からと、毎週土曜日朝8時から再放送されます。
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今週もご相談からスタートです。
〜〜〜〜〜〜ご相談内容〜〜〜〜〜〜〜〜
こんにちは。いつも楽しい配信ありがとうございます。
コロナの最中は先生の配信で心軽やかに過ごす事ができました。またいつもの生活が戻りつつあるのですが、困った事に心が重くて妙に嫌なことばかり考えてしまいます。こんな時こそ仏教のノートを振り返るのですが夜になるとずっと嫌な思いを巡らせてしまいます。
こんな事を考えていても意味がない。やめようと思うのですが暗いニュースが頭の中を占領しています。どうすれば嫌な事を考えないようにする事ができるでしょうか?
いつも明るい先生はそういうことはありませんか?
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年美さん:「嫌な事を考えないようにする方法ですか、、、先生は嫌な事ってあるんですか?」
先生:「何をもって嫌な事なのかだけど、おそらくあるよね。もし、私の魂と年美ちゃんが入れ替えが出来たとしたら、結構嫌な事を考えてると思うよ。」
年美さん:「そうなんですか
」
先生:「ただ、その嫌な事を考えた事=嫌な事ではないんだけどね。なんでこんなアホな事考えたんだろう?って、嫌な事を考えている自分を横から見ているけど、やっぱり嫌な事は考えるよね。
そもそも論、嫌な事を考えないようにしたいという事自体の提案が不可能
嫌な事を考えないようにすると嫌な事を考えてしまうのが我々なの。例えば、玄関から直径1メートルくらいの足がある蜘蛛が入ってくる事を絶対想像しないでって言ったらどう?」
年美さん:「想像してます。玄関から入ってきます。」
先生:「そうでしょう?つまり、何回私が蜘蛛の事を絶対想像しないでって言っているじゃない
って言っても想像してしまう。だから、嫌な事を考えないようにしようとすると嫌な事は増幅するの。今頭の中は蜘蛛だらけでしょう?」
年美さん:「そうですね
」
先生:「では、その嫌な蜘蛛をどうやって消したらいいのか。。。考えないように考えないようにとすると、その蜘蛛がどんどん増えていくでしょう?
あ!そうだ!急に話を変えていい?年美ちゃんがすごく好きだろうなぁというプリンを箱買いして冷蔵庫に入っているの
」
年美さん:「うわぁ
嬉しいです
」
先生:「いま蜘蛛一瞬消えたでしょう?」
年美さん:「めちゃくちゃ嬉しかったです
」
先生:「![]()
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」
年美さん:「本気で嬉しかったです。」
先生:「プリンの話をしたら頭の中から蜘蛛が消えたでしょう?」
年美さん:「消えました
ラジオ収録が終わったら食べさせてもらえると思ってました。」
先生:「頭の中の蜘蛛をいま退治しました
」
年美さん:「こういうカラクリなんですね。」
先生:「そういう事なの。」
区切りがいいのでこの辺で![]()
以前通っていたセミナーでは蜘蛛ではなくて、ピンクの象を想像しないでって言われていたと思う。現実には存在しないものでも、想像してはいけないと思うと脳は簡単にその物体を映し出す。だったら逆の事を想像したらいいじゃん!というような内容だったと思う。
逆の事を想像するには、まず自分が何を楽しいと思っているのかを知っている必要がある。幸せになるのが苦手というか不器用な人は、まず自分が何を楽しいと思っているのかがわからない。わかっていたとしても、人から褒められたとか、人よりも認められたとか、喧嘩に勝ったとか、他人よりも優位に立った時を想像してしまう。私はそうだった。だから、なかなか幸せのイメージが描けない。なぜなら他人がいないと幸せになれないからだ。自分よりも弱い他人。いるわけがない。自分が一番弱者なのだから。
なら、空が青いとか、花が綺麗とか、鳥のさえずりが美しいという事で幸せを感じれるかといえばそれも無理だった。当時の私にとってはそれは普通のことだったから。
ならどうしたか。六方拝をしてからだと思う。平和が一番心地よく幸せだと思ったのは。今まで平和は平凡でつまらないと思っていたから。
このご相談者の方が仰る嫌なことってなんなんだろう?そして、この方はどんな幸せを望んでいるのかなぁと思いました。幸せな事をイメージできるなら、きっと大丈夫だと思う。