この頃先生から学んだ事が腑に落ちる事がよくある。頭でわかっているのと体感し腹落ちするのは本当に違う。先月のお話会で一人の男性が職場の悩みを相談された。その男性は職場でチームリーダーのようでマネージメントの仕事をしている。

 

 

男性:「職場で入社3ヶ月の男性が仕事を覚えるスピードが悪く、長年勤めている男性が私にその新人に対してのクレームを言ってくる。その新人は精神的に強いのか注意されても全然気に留めない。長年勤めている男性はその新人に対しての風当たりも強くどうしたいいんだろう?私も新人を見ていて言われても仕方がない仕事ぶりだと感じているので注意をしているが一向に改善が見られない。」

 

 

多少ニュアンスが違うかもしれないが、大筋をわかりやすく書くとこういうご相談内容だった。

それに対して先生は、

 

 

先生:「何も問題がないように感じる。問題なのはその長年勤めている男性があなたに言ってくる事だと思う。」とお話しされた。

 

 

私はビックリした。私はその仕事の飲み込みが遅い新人もしくは新人いびりをしている長年勤務のスタッフに問題があると思ったから。でもそうではなく、チームリーダーの彼とそのスタッフとの関係性に問題があるとは思わなかった。

 

 

続けて先生は、

 

 

先生:「イワシがどうやって搬送されるか知っている?搬送の途中でほとんどのイワシは死んでしまう。海水の温度や酸素量等、物理的環境は完璧に整え、生存できる要素に欠点は無い状態にしてもだいたい4時間くらいで死んでしまう。搬送するイケスの中にハマチを1匹入れるのです。ハマチはイワシが大好物だから同じイケスに入れるの。するとそこから逃げたいイワシは 泳ぎ回って結果として5時間以上たっても元気に生きているのよ。

 

これはチームでも一緒で、一人そいういう人がいた方が組織はいいの。もしチーム全員が同じ方向を見始めるとそのチームは内部から崩れていく。その新人が何を言われても気にならないんだったら尚更ラッキーよ。お釈迦様も同じ事を仰っているのよ。」

 

 

本当に驚いた。チームみんなが同じ方向を見ないといけないと思っていたから。しかし、本当にそうだなぁと思う事が今の職場で起きている。もしかすると私の気のせいかもしれないが、私の部署ではなく他の部署だが本当に大学のサークルのように仲がいい部署がある。みんな和気藹々と楽しそうにしている。それを見て思う。後2年も経たないうちに内部が崩壊してくるだろうなと。うまく書けないが、緊張感がなくなり馴れ合いのようになってしまうんだろうと思う。

 

一人異色の人がいる方がいて、異色の人を咎める人がいるなら「そんな事を言う暇があったら自分の仕事をしなさい!」って言えばいい。だから今の状況は問題ないと思うとさらに先生が仰った。

 

2600年も前にお釈迦様はマネージメントのお話もされていたのかと思うと本当に驚く。私もチームリーダなのでご相談者の方の気持ちはよくわかるのだが、先生のお話を聞いてから、リーダーがその異色の人の活かし方を知らないだけなんだなぁと感じた。その異色の人がいるからこそチームの団結力が上がるし、生産性も上がるようにチームを導けないリーダー力に問題があるんだなぁと。

 

いつも私は自分の意見と合わない人を排除したいと思う人だったので先生のこのお話は目から鱗でしたチョキ

 


話は変わって、昨日は夜間ライトアップの赤坂迎賓館に行ってきました。素敵な場所だったのでもう一度行きたいと思います。