瀧本先生のラジオは毎週月曜日の２３時からと、毎週土曜日朝８時から再放送されます。
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11月で開催された東京でのお話会のお話です。
先生：「そういえば東京で勉強会にずっときてくれている４０代男性がいるの。その人がやんちゃな人でパワフルに頑張っているんだけど仏教と出会って実践をするという事をしているの。ゴミを拾ってごらんって私が言ったの。『道に落ちているゴミですか
』っていうから『そうよ。拾ってごらん。そして毎月勉強会に来ているから毎月チャンスバックを買って、毎月使い切ってここにおいで』って言ったの。『わかりました。心はどう変わりますか？』って聞くから『私に聞かないでどう心が変わるかを見なさい。』って言ったの。
一ヶ月後に『チャンスバック使い切った？』って聞いたら『使い切りました
』『どうだった？』って聞くと『やっぱり恥ずかしいですよね。道を歩いていて急にパッとしゃがんでそこにあるゴミを拾う。後ろの人が”なに？”って思うかな？とか、誰もいなかったら拾いやすいんですけどね。ゴミ拾いじゃなくて廃品回収みたいに思われるような気がして結構ゴミ拾いが恥ずかしい。』って言っていたの。
『なるほど。この一ヶ月の実践の結果はゴミ拾いは恥ずかしいっていう事に気がついた。そのまま続けなさい。』って私は言ったの。『この恥ずかしいまま続けるんですか？』『恥ずかしいという心は一時的な物だから次の心のステージに行くから、それがどんな心に変わったか来月伝えなさい。』って言ったの。
その次の月に来た時に『ゴミを拾う事で腹が立つようになってきました。』って言うの。『なるほど。』『今までは腹が立たなかったんですよ。会社に行こうと思ってある一角のところにゴミが置いてあるから拾おうと思って頑張って拾っていた。帰宅するときにまた綺麗にしたところにゴミが置いてある。”ふざけるな
せっかく綺麗にしたのに何でここにゴミを捨てるんだ
”って思うようになったんです。今までもそこにゴミはあった。けれど何とも思わなかった。いざ自分が拾うようになると自分が綺麗にした場所に他人が汚したゴミが散らばっていると自分がバカにされているような気持ちになるんです。』って言うの。『面白い
それで良い。』
『逆にゴミを拾ってなかった時の方が心が穏やかたっだのに拾い始めた方がイライラするって僕間違っていますか？』って聞くから『間違ってない。今まで見えていなかったものが見えただけだから。そのままでいいから続けて。次のステージに行くから』って彼に言ったの。『本当ですか？イライラするんですよ。』って言いながら続けたの。
するとチャンスバックにゴミをパンパンに入れて捨てると達成感があって気持ちがいいらしいんだけど、パンパンにならないで捨てる時は何となくサボった感があってスッキリしないんだって。」
今日は時間がないのでこの辺で
東京のお話会に私も参加していたので毎月その男性のお話を伺うのは楽しみでした。彼のお話は明日書くので今日は私の話を。私もゴミ拾いをしていますが、私の場合は自分にルールを設けてやっています。まずゴミを拾うのは自宅からゴミ箱が設置してあるコンビニの前まで。家からコンビニまでは遊歩道になっていて、そこにもゴミ箱があるのでゴミを持ち帰ることがないので安心です。
タバコは拾わない。理由は何となくイヤだから。私が好きなゴミは空き缶やペットボトルです。私は彼と違い拾い始めた当初からイライラしながら拾っていました。だって、すぐ目の前にゴミ箱があるのにどうして捨てれないんだと思って。ゴミが捨ててあるのはベンチ付近なのですが、そのゴミが風に乗って近くの川に落ちる時があります。川にはカモが遊びに来ていてビニールを誤飲しないといいなぁと思っていました。
多分、ゴミを捨てる人は同じ人だと思うんですよね。それはなぜか。ゴミの種類が一緒だから。500mlのビール２缶とコンビニの焼き鳥、タマゴのサンドイッチ。たまにコロッケ。給料日後は発泡酒がビールになる。毎日同じゴミを捨てていると野菜は取れているのか？となぜか顔も知らない人の体調が気になるようになってくる。
ゴミがない日があるとソワソワしている自分がいる。翌日同じゴミがあると生きてるんだなぁと思う。何とも不思議な感覚。外気温が寒くなり遊歩道で晩酌をするのが辛い季節となった今ゴミの種類が変わってきた。ビールからリコピン入りのトマトジュースへ。ゴミは相変わらずベンチ付近に置いてあるが、野菜を気なるお年頃に変わっていったようで何となく安心。けれど周りに焼き鳥の串とコンビニの袋が散乱しているので肉好きはやめられないようです。
今の私はゴミ拾いを楽しんでやっています。これから遊歩道に行くので今日はどんなゴミが落ちているのか楽しみです