瀧本先生のラジオは毎週月曜日の23時からと、毎週土曜日朝8時から再放送されます。

下差しこちらのURLからラヂオきしわだのラジオが視聴できます。

http://www.radiokishiwada.jp/simul/

 

 

-------------------

 

 

今週のラジオは先生のこのブログのお話から始まります。ラジオでは先生が松葉杖を利用することになった経緯と松葉杖の生活からの気づきのお話をされていますが、松葉杖を利用することになった経緯をお話されていますがそこは割愛します。

 

 

 

先生:「ブログにも書いたんだけど、やっぱり自分の心が強いなってこの間初めて思ったの。別に自分で自分の心が強いとか思ってなかったの。ただ鈍感だなって思ってたのね。みんなが傷つくことで傷つかないし、みんなが悲しむことで悲しまないし物事に鈍感というか、あまりそこに意味づけがめんどくさいから意味づけしなくなっているから、色んなことで心を楽しむっていうことには思いっきり心が動くけど、そうじゃないことに関しては割と鈍感なのね。

 

東京の品川の駅って本当に朝と昼間って全然違うの。なんか軍隊の行進みたいに全く人が入る隙間がないくらい全員がドーーっと歩くのよ。もうすごい量なの。だからブログにはまるで大河のようだって書いたんだけど、まさにそんな感じでドーーっと人が歩いていて”しまったガーン時間づらしら良かった汗”って思ったんだけど、”まぁいいかぁ”って思って、一番端っこの方でカツンカツンと下手な松葉杖でカタツムリのように歩いていたの。

 

そうしたら、誰かの足がバンって当たっていくのよね。ストンとツルッと滑ってしまって松葉杖がカシャカシャって回って向こうに行っちゃったの。”あら?どうしようガーン”って。やっぱりこの松葉杖でたくさんの人が行進している床に転がっていたら、その人達も足に引っかかってこけてしまう。危ないよね?”みんな転けないかな?大丈夫かな?”って、どうしようって思っていたら皆んなが松間杖をツンツン蹴っていくからどんどん向こうに行ってしまうの。取りに行くことができない。。。」

 

 

 

恭子さん:「松葉杖を取りにいけないですよね?」

 

 

先生:「そうそう。どうしたらいい?って思ったんだけど、とりあえず松葉杖を見失わないようにしないとと思って病院に返さないといけないし、でもカシャカシャ音がしているからあそこら辺にあるんだなぁって思ったの。けれど、まだ松葉杖1本で歩く技術がなかったから1本にすがって”どうしようかなぁ。。。”って立っていたら、私が松葉杖を持って止まっているから、それだけでも邪魔なのよ。」

 

 

恭子さん:「あぁ。。。そうですよね。皆さん動いてますからね。」

 

 

 

先生:「すごいスピードで歩いているからね。私がピタッと止まっているからね。邪魔なんだろうね。それじゃなくても冷たい目線を浴びせられてて、向こうの方で松葉杖がある。そして私の姿が一致したらものすごい厳しい視線なの。”だからごめんなさいって、、、”思ったのよ。」

 

 

年美さん:「やっぱり視線が厳しく感じるんですね。」

 

 

先生:「厳しいよ。目が。みんな”何なのプンプン”って」

 

 

年美さん:「朝の忙しい時間に!って感じですよね?」

 

 

先生:「そうそう。分からなくもない。”そんな睨まなくても。。。”ってこっちは一人で笑顔でいるわけ。」

 

 

全員:「笑顔で爆  笑爆  笑爆  笑

 

 

先生:「この軍団のラッシュはわずか一瞬の事だから15分か20分くらい待っていたらこの軍団いなくなるんじゃないかな?って思っていたら、向こうの方で松葉杖を持ってきてくれた方がいて『この松葉杖は当たったらパーンとすぐに向こうに行くから危険なんですよ。気をつけないとこの形の杖はしんどいですよ』って『あ、すみません。ありがとうございます。』って行ったら、上腕に固定されている杖を持っていたカッコイイおじさんだったの。

 

『これは本当に大変だから気をつけてね。じゃぁバイバイ』って言ってサッといなくなったの。”Wow!お名前はラブ”っていうくらいステキな出来事だったの。戻ってきた松葉杖をまた脇に挟んで歩き出したんだけどね。

 

すごい学びよ。すごい勉強になった。ブログにも書いたけど、多分私も冷たく厳しい視線を送る方に私はいたんじゃないかって思うの。それが傘一本だったら”誰よ。こんなところに傘を落として”って思うよね?」

 

 

恭子さん:「そうですね。そう思って通り過ぎますね。」

 

 

先生:「それが杖だったら杖だと気づくかな?とか、何せ”誰よプンプンこんなところに落として。こんな人が歩いている時に危ないムカムカ”とか思っていたんじゃないのかな?とか、自己反省していたの。ダメだわって、私見えてなかったって。でも、これからは間違えなく見えるわと思ったの。体験しないと分からない。」

 

 

恭子さん:「立場が変わったら見方が変わるってこういう事ですよね?立場が変わらないことには分からないですね。」

 

 

先生:「そうなの。本当は立場が変わらなくても分からなくてはいけないんだけど、まだ我々はそこまでできてないからね。頭でわかっていても体験したら”こういう事なんだ!”ってわかる。

 

本当に世間の人ってこんなに急いでるの?とか、いろんなものが見えたの。こんなに世間の人は急いでいて朝からこんなにたくさんの人がいるのに誰もが会話をしていないで同じ方向を向いてすごく急いでいる。なんか怖いって思ったの。なんか娑婆の世界は怖いって。改めて思ったの。」

 

 

今日は区切りがいいのでこの辺でバイバイ

 

私だったらきっと”なんて私は不幸なんだ”ってまず最初の思考がそうなるだろうと思う。きっと今でもそうだと思う。職場に行くのも大変だ。自宅から職場までの道のりを考えて、普段気にしていない階段の多さに驚くし、何時間前に起きればいいんだろうとか睡眠時間が減ってしまうとか、いろんな心配の方が先にきて、先生の方にいろんな発見や今までの自分の行動を省みることができないんじゃないかと思う。

 

松葉杖が転がった時もそう。多分私は居たたまれなくなると思うし、いっそ私はいない方がいいんじゃないか?と思うだろうし、それと同時に拾ってくれない人に睨み返していると思うので、先生の元に現れた紳士的な方も私の表情をみてきっと同じようにはしてくださらないような気がする。

 

先生のお話を伺ってよく思う。やっぱり優しい方はいろんな経験をされている方なんだと。私は過去怒りすぎていてあまり人としての経験をしてきていないから優しくなれないんだなぁと思う。これから私もできないことが多くなっていく年齢なので、これからどう優しくなっていくのか楽しみですニコニコ