瀧本先生のラジオは毎週月曜日の23時からと、毎週土曜日朝8時から再放送されます。
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大人になるという話の続きからです。
先生:「大人になるというのは、西洋の心理学では課題を達成していくことなんだけれども、東洋の方では言い方が異なって、大人になるとは何かというと、そのいるその場において良い事と悪い事が自分で見分けられる事を大人っていうの。だから、場所によっては大人になれていないという表現がいっぱいあって、年美ちゃんが凄く厳しい茶道の先生の家にいってお茶を出されました。飲める?」
年美さん:「飲めないです。。。ただただ正座を頑張ります。」
先生:「と、いう事はその場において年美ちゃんは子供という事なの。」
年美さん:「なるほど。」
先生:「そこでは大人ではない。仏教はそのように捉える。だから、その場においての大人というのは、お茶を立ててくれた先生が20歳くらいの人だった。でも、その人は3歳くらいからお茶を習っている。そうするとベテラン中のベテランの人なわけ。その場ではその人が大人なの。こっちは子供。
だから、大人に対して敬意を払うから言葉をちゃんとしなさいといつも言うのは、年齢じゃないよって言っているのはそういう事なの。そこではこちらが子供だからね。私たちが80歳くらいになっても全然知らないお茶の席で”どうやって器を持つんだろう?”ってなったら、20歳くらいの若い子が『こう持つんです』って言われたら『はい。』って言う。わかりやすくて、大人で入れる場所って何個ありますか?」
全員:「いやぁ。。。少ないかもしれないです。」
先生:「ほとんどないでしょ?自分のことだけに関しては、自分の好みに関しては自分リードでおもてなししてるから良いよね?自分一人の時は大人なの。けれども、習い事に行ったら絶対に大人じゃないし自分で教えて初めて大人。」
年美さん:「じゃぁ、ないかもしれません。。。」
先生:「私は仏教のお勉強会の時だけ大人かもしれないけど、それ以外は私って常識はずれ的に物事知らないからね。駅で切符買えない
」
年美さん:「たまにえ
ってびっくりする事がありますね。」
先生:「そういう時はわからないから素直になって人に教えてもらわないといけない。なので大人になるというのは、仏教ではその自分がいるその場所その場において、ちゃんとした振る舞いができるかどうかという事が大人。」
年美さん:「大人じゃなくても大人な振る舞いをすれば良いっていうことですよね?自分が大人じゃないのであれば、大人として振る舞えば良い?」
先生:「そうそう。大人の方がいたらその方からとにかく学ぶ。学んでいれる時間と場所を増やしていく。それがどこに行ってもどのような事をしても、それがきっと大人な時間になったらどの場においても分別よくこれは良い事。これは良くないからしないほうがいいっていうように分けれていった全てが人格者。」
規子さん:「繋がりますね。。。」
先生:「人格者に程遠いね。。。」
年美さん:「わかっていてもできないですね。」
先生:「難しいよね。でも逆に言ったらお釈迦様はそこまで厳しく言っていないくて、全然わからない場所にみんなで行きました。チェーンを振り回しているような若い子が所作を教えてくれました。”なんなの。こんな子に教えてもらうの?”って。”もっと他の子はいないの?”って思う事自体が子供。」
年美さん:「そうですね。」
先生:「子供なんだけど、その場においては大人でいるという事は、その先生に頭を下げてキチンと教えていただく。そういう事は大人の振る舞いだよね?ある意味。」
年美さん:「今イメージしてその仕草は大人だなって思いました。その学んでいる姿勢というのは大人だなって思いました。」
先生:「だから、真解で私よりも年上の門下生の方がキチンと挨拶してくださるでしょ?いつも恐縮で”若くてごめんなさい”って思っちゃうの。いつもキチンとされているから。凄く大人だなって思うの。」
年美さん:「そう思います。」
先生:「かと思えば、年取るだけの大人もいっぱいいるからね。」
年美さん:「そうならないように気をつけないといけないですね。」
先生:「そうね。大人になっていこうという話をこれからも続けていこうかなぁって思います。」
今日は区切りがいいのでこの辺で![]()
私は早く大人になりたいと思っていました。それは敬語を使わなくて済むと思ったから。敬語がめんどくさいのでだったらみんなが敬語で話してくれる人になればいい。それにはどうしたらいいのか?手っ取り早く最年長者になればいい。なんて長い道のりなんだと子供の頃に考えて絶望的になったのを覚えています。
でも、先生のお話を伺うとただ年を取っても意味がないという事が分かったのと、私的に年上の人が年下の人に何か教わっている時に、その年上の人が横柄な態度をしているとめちゃくちゃ腹がたつので、そういう大人になるのはやめようと思っていて、人から習っている時は年齢は関係ないと思っていたので、その考え方があっていたようで良かったです。ちなみに私の父が横柄な態度でよく年下の人に習っていて、よく人とトラブルになっていたのを見ていたからだと思います。
あと、私はよく場が読めないとか空気が読めないと言われているので、すごい子供なんだなぁと思います。幼稚園児の方がよっぽと場を読んでるなぁと思うので幼児以下だというのはよく分かっていましたが、今日のラジオを聞いて少しは所作を改めようと思いました![]()