瀧本先生のラジオは毎週月曜日の２３時からと、毎週土曜日朝８時から再放送されます。
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昨日の、苦しみの根本原因が縁起というのはどういう事？の続きからです。
年美さん：「それはなぜかと言うと欲があるからです。」
先生：「欲があるから？」
年美さん：「欲があると起こった出来事に対して、自分の欲で物を見てしまうのでそこから苦しみがうまれる。ありのまま見れない。そんな感じがします。」
先生：「そんな感じがするのね!OK!年美ちゃんが言っている事は0点でもなければ100点でもないの。」
年美さん：「幅広いですね
」
先生：「なんで縁が巡って縁起が苦しみになるのかというと、今何かの縁が巡って何かが起きている。その何かが起きている事も次の縁と巡ればまた形が変わっていく。例えば太郎くんと年美ちゃんが恋愛をしている。太郎くんと年美ちゃんの縁が巡ってお互いに愛が生まれていく。けれど太郎には次の縁が巡っていく。すると年美ちゃんじゃない人を愛する可能性もある。または年美ちゃんも離れていくかもしれない。
次の縁がどんどん巡り続けるから今目の前で自分がお気に入りだと思っている現象も、どんどん変わっていってしまうという事なのね。つまり人は自分の目の前のことは変わって欲しくないっていう変化を最も嫌うから縁起が非常に苦の根本原因ですよっていう事です。」
年美さん：「そういう事ですね
」
先生：「そういう事です。つまり我々って変わって欲しくないんだよね。今目の前の事って煩悩があるから気に入っているものを引き寄せようとしている。気にっているものを引き寄せているんだからそのまま変わらないでいて欲しい。ところが、新たな縁が巡ると次の形にそれが変化していってしまう。どこでどの縁が巡るか予測ができないのに、その縁と巡り続けて目の前の自分の人生の体験がどんどん新しい事が起こって変わっていく。だから苦しみの根本原因は縁起である。これを真理という。
では新たな縁が巡らないとどうなるのか？」
年美さん：「ジッとしたままですよね？心も動かないんですよね？」
先生：「そう。何も動かないし実際何も起きない。縁が巡らないという事が世の中にはあり得ない。だから、もし縁が巡らなかったとしたら何もない。生きる事もない。命がない。世の中がない。」
年美さん：「なるほど
」
先生：「ところが、縁は巡り続ける事が真理である。巡らなければいいんだ！ではなくて、縁は巡るんだと。巡り続けてそれによって縁が起き続けるよっていう事。それが縁起という事でした。」
年美さん：「深いですね。」
先生：「深いね。縁が巡ってどんどん色んなことが起きて苦しみ続ける。なるほどそういう事ですか！じゃぁ、そういう世界なんですねって終わっちゃったら何にもならない。その後にお釈迦様が言われたのはとっても有名な諸行無常。この世は諸行無常である。」
全員：「よく聞きます。」
先生：「よく聞くよね。諸々の全てというのは無常であって常というのは何一つないんだよ。縁が巡り続けて何かが起きる。だから諸々全て常がなくてずっと動き続いている。全てのモノは移り変わっていく。そういう世の中に生まれてますよ。そういう世の中に我々は存在していますよっていう事を本当に理解できたら楽よね。」
年美さん：「先生はいかがですか？」
先生：「諸行無常？多分みんなよりは理解しているよね。でも、90分飲み放題が”え
後5分”物事は移り変わるのに。。。『急いでおかわり持ってきてください』ってそういう時だけ思う」
全員：「」
先生：「諸行無常は頭でわかっていても難しいね。全ての事象は移り変わるっていう事をお釈迦様が説かれた時にみんながびっくりしたわけ。みんなビックリしたの。なぜかというと移り変わるスピードを目で見えないからね。自分の体が朽ちるとか。でも久しぶりに同窓会に行ったらビックリするでしょ？」
年美さん：「ビックリします。」
先生：「５年前の写真とかすごく顔が小さい。年取ったら顔が大きくなるのかな？」
年美さん：「まぁ、たるみますよね
」
先生：「全体が上にある 諸行無常だなぁって思う。」
今日は区切りがいいのでこの辺で
縁が苦の根本原因なんですね。。。なら、良縁だけGETするにはどうしたらいいんだろう？良縁に見えて正体は悪縁だったり、悪縁に見えて良縁だったり変化球的な縁もあるんじゃないかなぁ。こういう考えた方自体がゲスい考えだなぁって思うのだが、要領よく生きていきたいと思うんでしょうね。いつもこういう考えに陥って、自分の性格を向上させようとかは後回しにしちゃうんですよね