昨日のお釈迦様がアヌルッダ君に言った言葉からです。
先生:「つまり施したものを相手がどう使おうが、それは相手の課題であって施せたというところでお前は終わったらいいんだ。施した以上は”施したのに
”という心を残してはいけない。それをいつも私が言っている無功徳なんだけど、その無功徳の教えておいうよりも目玉が衝撃的でしょ?」
れい子さん:「私はこれを聞いたのは3年くらい前で、動画はなかったんですけど目が潰された所を想像しちゃって、中から何が出てきたんだろう
って思って。。。でも、これが余りにも頭に残りすぎて、何か持って行ってお礼を言われなかったとしても”どうでもいい!”って思えるようになりました
」
先生:「面白い!どこまで素直な人なの。」
れい子さん:「目をくり抜いて潰されても言ってはいけない。それがケーキや本だから”私があげたのに!!”なんて思っちゃいけない
」
年美さん:「そこまでしても、そっから先は私が関与する所ではないんだっていう衝撃な教えでした。」
先生:「話が脱線しちゃうんだけど、目をくり抜くっていう話でこういう話があるの。例えば美しいものを見たら”わぁ、綺麗なお花
”って言っちゃうじゃない?」
全員:「はい。」
先生:「お釈迦様はこれも煩悩であるって仰ってるの。美しいものを見たからといって喜ぶとか、またはそうでないものを見て眉間にしわが入るとか、嫌なものを見ないようにするとか、嫌なものを見ても受け入れるとか、嫌なものを見ても嫌なものと解釈しない心を鍛えるという事はできるけれども、美しいものを見て美しいと思わない心って作れないのよね。
美しいものを見たら美しいって思うじゃない?でも、それさえ実は煩悩であってそこも制御しろってお釈迦様は仰ったの。なぜかというと、美しいから必ず美しくないものがあなたの心にあるんだと、だから美しくないものを受け入れるという心だけを鍛えたって、美しいと認定する心があるのなら、常にその反対側の美しないものが存在しているよね?っていう事なの。」
全員:「なるほど。。。」
先生:「で、その時に修行僧達はみんなすごく苦しんだわけよ。やっぱり美しいものは美しいと思ってしまう。。。美しくないものを見てその感情を自分でコントロールする事はできるけれども、美しいものはやっぱり美しいなって思ってしまうと、弟子達はお釈迦様に相談に行ったの。
そうしたら、お釈迦様が『美しいものを見て美しいと思ってしまわないように目をくり抜こうとするなら、それはお前は愚かである。自分の心を制しなさい。』って仰ったの。つまり、美しいものを見ないようにしていくと弟子達が言ったの。目をくり抜くのと同じような意味ね。今アヌルッダ君の話をしたらこの話がリンクしたの。目をくり抜くっていう表現は結構仏法にいっぱいあるの。」
年美さん:「優しい教えもいっぱいあるんですけど、結構衝撃的な教えもありますよね。」
れい子さん:「強烈な事を引き合いに出した方がわかりやすいですよね
」
先生:「本当にそうね。アヌルッダ君の話は私も衝撃だった。私たちはアヌルッダ君の話を仏教の勉強会で必ず学ぶの。そこまでしても自分がやったことに対しての執着をしてはいけないんだって。相手に凄いことをすればするほど人は覚えていて欲しくて、でも人って心理学的にいうと、ほんの些細なことをやってくれている方が相手は覚えているのね。大きなことをしてもらった事よりも、小さな事の方が、実は相手は覚えているみたいで、さりげなくやってくれた小さい事の方が覚えているの。大きなことってすぐ忘れない?ご飯を奢ってくれたりとか。。。」
年美さん:「そうですね。その時はありがたいですけどね。」
先生:「そのちょっとした事。些細なことをやってくれた事って人は覚えているからね。いつも講演会で最近言うけれどこの3日以内に人から施してもらった事ある?って最近よく言う。この間メチャクチャ面白かったのが。。。」
今日は時間がないのでこの辺で![]()
”美しいものを見て美しいと想う事も煩悩である”というのはすごく衝撃的でした。よく幼児教育なのでは美しい心を養うことが心が豊かになることと聞いていたような気がしたので、美しいものに囲まれて美しいという心を養うのはいいことだと思っていましたが、お釈迦様の弟子クラスになると、そういう修行になるんだなぁと思いながら聞いていたのと、美しいものを見て美しいと思ってしまうお弟子さん達は、どのようにしてその感情をコントロールしたんだろう?っと、そっちが気になってしまいました。
あと、些細な事を覚えているという事も驚きました。あまりピンと来なかったのですが、いい事ではなくて嫌な事と言葉を変えるとと、確かに、些細な嫌な事の記憶力はバツグンなのでそうだなと思います。人に何かお礼をしたいと思って何をしたらいいのか悩むことがありますが、些細な事でいいのであれば日頃お返しできるかも?と思えたので、それだけでも楽になりました![]()