2011.09.20 Tuesday
煙草の吸い殻が乗せられていて、お茶がぶちまけられ、空き缶が置いてあるお墓に頭を垂れ終わると、

「いやぁ、俺らもだいぶ慣れて来たな!」

と言って笑う兄くん。
確かに慣れて来たように思われるが、完全な我流なので他の人が見たらなんて不謹慎極まりない中年達ってことになると思うのですが、全く宗教心のない3人が毎年欠かさず訪れて、彼の事を思い出すってだけでもすばらしい供養だと思う。

ゴミをかたずけてお墓を後にすると

「昔の墓ってなんか汚いっつーかボロいよね。」

という弟くん。 

「昔は大理石なんて無かったからこの辺だと札幌軟石が使われてるんじゃないですか?ほら、石山でとれる石でよく玉葱倉庫なんかに使ってる・・・」

と私が説明し始めると

「あれかい、墓参り用に調べて来た豆知識かい?」

と茶化す弟くん。 
真面目に答えるとこうなるのがこの兄弟との会話である。

それでも柄杓や桶を私が返して来ようとすると

「いいよ。おまえ膝悪いんだから俺が行くよ。」

と言ってくれるような優しい弟くん。
自分が私よりも最近膝の手術をした事を忘れてしまったのか。

結局3人で水汲み場まで行く事になる辺り、なんだか微笑ましい光景である。

車に乗り雨のすっかり上がった道を走り出すと、せっかくここまで来たからついでにコストコに寄るかという話になり、もうすぐ駐車場というところで兄くんが 

「やっぱりアウトレットに行くべ。」

と言い出したので、どちらとも特に用事のない私と弟くんは生返事をして三井アウトレットパークへ車を向けた。