2011.08.08 Monday
息子のリングボーイの仕事が終わると、エレクトーンの伴奏から「てぃんさぐの花」のメロディーがゆっくりと奏でられ、再び入り口のドアが開いた。

そこに立っていたのは新郎だったのだが、真っ白の衣装に長髪に笑顔、まさに韓流スターの登場のようだった。

新郎は笑顔のまま愛想を振りまきつつ一人祭壇へと進み、新婦を待つ。 
入り口のドアが開くと新婦と新婦の父親が登場し、なんだかやたら長い間入り口にとどまっていた。

私は入り口に最も近い一番後ろの席に居たのですぐそばに父親がいる訳だが、二人ともうつむき加減で神妙にしている。
先ほどホールで会ったときも昨夜焼肉屋で会ったときも

「寂しいとか嬉しいとかよりも、正直ホッとしてます。」

と言ってガハガハ笑っていた新婦の父。
ここに立つとやっぱりいろんな事考えちゃうんだなぁなどと思ってもらい泣きしそうになった時に二人がそろって会釈をした。

私が拍手をしようと思った時に見えたのは、パークゴルフが趣味だという新婦の父親の髪の毛の薄くなった後頭部に、帽子をかぶっていた日焼けの痕が見えたのですが、よく見ると帽子のサイズ調節する部分までキレイに焼け残り、後頭部にかまぼこがくっついている人が頭を下げている光景だった。

その後祭壇に向ってゆっくりと歩いて行く新婦とかまぼこさん。
笑いをこらえるのに必死になりつつも、一番後ろの席に座った幸運に安堵しながら状況を見守った。

かまぼこさんは静かに席に戻り、誓いの言葉や指輪の交換、友人代表の署名など滞りなく進んで行く式の中で、エレクトーンは状況に合わせて沖縄民謡や結婚式的な演奏をしていたのですが、一つ前の日記で書いた端の方にいる女性スタッフが要所要所で歌うんです。

これが実にすばらしい。
「花」を歌ったときなど鳥肌が止まらなかったほどだ。
しかもよく練習しているのだろう、式には全く影響の無い程度にそれでいて涙が出るほどに聴かせるのだ。
新郎新婦には申し訳ないが、歌に聞き惚れてしまい退場シーンなどその後の式の事をあまり覚えていない。