2010.04.09 Friday
タイトルに『スキー』と唱っておきながら
第4話までスキーを滑らなかったのですが
今日は滑ります。
安心してください。

山頂に着いた我々はキャビンを降り、山頂駅から外に出た。
雪質は思っていた通り良好で、天気も良い。
その上、風もないので寒くもなく
まさに春スキーな感じ。

辺りを見渡して人気の少ない場所に移動し、
平らなところに息子のスキーを並べる。

息子は慣れた感じでスキーを装着し、準備運動を始めた。
いつもはどこに行ってもうるさいくらいしゃべり続ける息子が
おとなしいのが気になりつつも、私もスキーを装着して
軽く準備運動をする。

「よし、行くか。」

と声をかけると、勝手に左の斜面に向かう息子。
ついて行くともう坂を滑り出して行く息子。

私も慌てて息子の後を追いつつ滑り出す。
思った通り自転車のようなもので、何年も滑っていなくても
体が覚えているのだ。

自分の滑りを確認しつつ息子の後を追うと
後傾姿勢のボーゲンなのだが、不思議なくらい転ぶ事も無く
器用にターンを繰り返してどんどん滑って行く息子。

突起があればわざとジャンプしたり、木と木の間をわざと通ったり。
どうやら操作は出来ているようだ。
それでもやはりスピードが出るのは怖いらしく、
斜滑降の時間が長いのでゲレンデを左右に行ったり来たり
する感じに近い。

私はついて行くというか、息子の数メートル上部を滑る形で
後ろから次々とぶっ飛んでくるスノーボーダーを威嚇する形で
常に周りを見渡しながら滑る事にした。

息子は近くに私がいる事をたまに確認しつつ、
どんどん滑って行く。
息子にとって初めてのスキー場なのに
全く臆する事なくどんどん滑って行く。
大人でも立ち止まるような緩斜面から急斜面へ変わるところも
全く止まらない。
当然の事ながら急にスピードが増すのでアワアワしつつも
転ぶでもなく止まるでも無く滑って行く。

スキー場の半分くらいまで降りてくると、
急に雪質が悪くなり、水を多く含んだザクザクの状態になった。
凹凸が多く、大人でも滑りづらさを感じているのに
全く止まろうとしない息子。
気がつくと麓のロッジが見えていた。

休憩をはさまずに一気に滑り降りて来た息子。
スキーを外しながら特に感想を述べる訳でもなく
「寒くないか?」とか「トイレは大丈夫か?」という問いに
言葉少なく答えるだけで依然として口数が少ない。
表情を見ても楽しいのかどうかもわからない。
なぜおとなしいのかわからないが、
とりあえず再びキャビンに乗り込んだ。