2009.09.17 Thursday
両手にいっぱいの白松茸を採り、叔父と話をしていると
息子は同じく両手いっぱいのヘビの抜け殻を持っているのが
煩わしくなったようで、私に抜け殻を差し出す。

しかし、当然の事ながらこれ以上持てないわたしは

「その抜け殻どうするの?」

と聞くと、当たり前のように持ち帰るといい、
一旦叔父の家に一人で抜け殻を置きに行った。

叔父の敷地内には湧き水が出ている場所がある。
湧き水と行ってもドバドバ出ている訳ではなく
ゆっくりと少しづつ染み出ている。

この湧き水が落ち葉を腐らせ、黒く栄養の高い泥を作る。
ここで昔ザリガニを見た事があったので叔父に聞いてみると
今でも居るが、最近はアライグマが来て食べるようなので
数も減っているのではないかとのこと。

それでも息子に見せられると良いなと思い、
叔父と湧き水が流れている場所へ歩き出した。

うっそうとした赤松の林は地面まで太陽光が届かないため
草もほとんど生えず、近くの山肌を覆っている笹も
侵入する事が出来ないようだ。
地面には落ち葉と枯れ枝と様々なキノコがあるだけだ。

最も目を引くのはベニテングダケ。
赤く毒々しい外観の大きなキノコで
その外観通り毒キノコではあるものの
毒性は低く、少しくらいなら食べても平気なようだ。
しかし、幻覚作用を持つ神経毒が含まれているなど
吐いちゃったりするから食べない方が良い。
ちなみに白雪姫に出てくるやつです。

これが大量発生している松林を抜けると
ザリガニポイントに到着。
目を凝らして見ると叔父がすぐに1匹のザリガニを
見つけて捕まえた。 
このザリガニは絶滅危惧II類(VU)のニホンザリガニ。
アメリカザリガニやウチダザリガニとは違う在来種だ。

すぐに息子を呼びに叔父の家に向かいながら
息子の名を呼んだ。 
私も私で手にいっぱいの白松茸を持っているので
走る事が出来ないため、とりあえず叔父の家に
置きに行く事にした。

叔父の家の近くで息子と出会い、ザリガニが居た事を
伝えると、一目散に叔父の元に向かう。
到着すると叔父の手には2匹目のザリガニも捕獲されており、
8センチクラスの大物であった。

息子を見ると、アメリカザリガニを見た事があるため
だとおもうが、 

「ちっちぇ。」 

と言って、すぐに興味を失った。
すぐに説明しようかと思ったが、今話しても無駄な事が
何となくわかったのでとりあえず私一人で興奮する事にした。

その後息子はすぐにまわりの木々に着いている
蝉の抜け殻集めに精を出し始めたので
叔父とザリガニをリリースして抜け殻取りの
手伝いに廻った。 

一度に二つの絶滅危惧種。
しかも親戚の敷地の中で。
すごい事なのに大人と子供の価値観の違いを
まざまざと見せつけられたのであった。