空手仙人岸信行 落ち方 降り方 老い方 ブレない、ボレない。不動武 | 能城国際行政書士事務所のブログ

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 岸信行の言葉
 人間、木でも、山でも、坂でも、社会でも、登る時はそんなに心配いらないんだ。
そうして上がる。上がったものは降りなきゃまずいからね。
 この「降り方の名人」ていうのはまずいないね。頂点を極めてやり遂げた。その後、転げ落ちるように姿勢を崩して落ちてくる。これが、降りブレるであり、落ちブレるってことだね。
舞い上がっていたものが、落ちてくる。登った山から降りてくる。当たり前だよ。
企業に至っても人事の流れで居場所が変わらなくちゃならない時もあるだろ。降格もあり。
大事なのはブレない落ち方、ブレない降り方だよ。
いつまでも山頂に座っていられるかい。
せっかく登ったエベレストだって降りてくるんだ。だけど降り損ねたら遭難だよ。
人間はどうしても老いる。
技がいつまでも若々しく逞しくあることは出来ないよ。だけど枯れさせて精度の高い技にすることの努力はできる。「昔、こうだったんだ」じゃなくてね。
じじいが
「実は、わしは昔、若かったんだ!」
って言ってみろ、回りは
「とうとうコイツ、ボケやがった!」
って思われるよ。
老いることは悪くない。だけど、今やれることをやって行かなければ老いボレる
ま、俺はそんな社会的に、組織的に、高い山に登った経験もないし、大山館長が
「本物の空手は一生かかんだるよ、君!!!」
って言ったから、死ぬまで歩き続けるまでだよ。
(聞き書き 不動武)