ふわっと横向きになる瞬間。
先のブログにも出て話しだが
千本君の話しにある、
シャクってシャクって、ふわっと横向きになる瞬間にタルイカが当たりが出る!
と言ってるが、これはたまたま偶然に起きるアクションではない。
意図的に横向きになる構造で五右衛門スッテも
月泥棒ジクも造り上げた。
寝不足から復活したから、ちょっと書いてみよう。
だから中身は中空ボディになる為に浮力が生まれる。
しかし水深何十メートルに沈めてタルイカ狙う訳だから、中に成型した鉛シンカーを入れてる。
この空気室の浮力と成型鉛シンカーのバランスでルアーが沈み、そのシンカー位置により
ふわっと横向きになる瞬間を作り上げることが出来ている。
こう書くと簡単なんだな…と思われてしまうが…
中空ボディのプラスチックルアーを水深100mまで沈め、水圧に耐え、水が入らないボディを作り上げるのはちょっと簡単出来るものではない。
正直、隠す部分ではらあるが、今後こんな小さなタルイカルアー市場に真顔で入ってくる訳ないと思ってるから(^^;
ちょっと書ける範囲で説明しよう。
塗装する前の五右衛門スッテ。
基本月泥棒も中の構造は同じなので五右衛門で説明するので。ご了承ください。
1.水圧。
さて右と左が違うのが分かるかと思う。
これは水深100m以上沈めて初めて分かったのだが、ある程度の厚みを持たせたプラスチック素材だったが簡単に破れてしまう。
そこで見て分かる様に、金型修正して格子状に筋交いを入れて補強した。
この際に板厚も上げた事でクラッシュに悩ませられる事はなくなった。
2、水漏れ
ちょっと詳しくは書けないが(^^;
実はこれは組み上げ、何十メートルの段階でも水漏れは出難かった。
水深、深くまで沈めるルアーを作る段階で水漏れ対策構造は考えてたから自信はあった。
だからボディがクラッシュしなければ、水漏れは悩まなかったね。
タルイカみたいな馬鹿力でルアーをPEで綱引きするんやからね!
歪みが生まれ、必ず弱い張り合わせ部分で水漏れが生まれる。
手掛ける際に水漏れは絶対に避けらない1番の問題点になると分かってた。
だから力が掛かる弱い部分を点でなく、面にして分散してやろうと考えた。
作り上げた事はないが、きっとマグロでも水漏れしない構造だと思う。
ただ青物系は飛距離もいるから中空ボディは向いてないけどね
これ以上は書くのは辞めときます(^^;
3、フォール姿勢
空気の部屋を作った事で上下の関係がはっきり生まれた。
ルアーを作る中で一番気にしているのは、上下の関係をはっきりさせること。
浮く と 沈む でルアーのアクションが関係してくるからだ。
だから上下関係がはっきりしてるから、しゃくり上げた後にフォールする際に横を向き沈み始める。
その際に丸側ボディが下向く事でゆらゆらと沈む。
しかし水深深い世界なので、PEラインはロッドに引っ張られ、頭部分も上に引かれるので、ある程度沈み頭が上になり、カンナ部分が下になり沈んでいく。
この横向きのタイミングをイメージして、アングラー側が意図的に間を作り上げてくれると、
絶対に釣果かに影響でるに違いないと思ってる。
是非、次使う際にはイメージしながらアクションして欲しいね。