11月の東京旅では、上野の森美術館のモネ展も見てきた。




追い求めたのは 一瞬の光と永遠の移ろい


張り切って事前予約して、開場同時に入ったのに、大混雑😂


ミュージアムショップも入場者限定で、売り切れ多数😂


しかし、これもまた嬉しい。
知らない人だけど、皆モネを見にきた人だと思うと、妙に心が優しくなれた。


で、モネ展で写真を撮っていないことに今気づく。




代わりに8月のジヴェルニーとオルセー美術館のモネをば。


ジヴェルニーに行って、モネは目が眩むほどまばゆい光の中にいることを、選んだ人だと思った。


モネの絵には、そのまばゆい光と、移ろう風が描かれていると思っている。


その色の境界は、グラデーションというのとは少しニュアンスが違うように感じた。


なめらかに溶け合うというより、それぞれの色の境界を光が曖昧にしている、と思う。


光と影
水面と空
空と土
色の境界


本来反対に位置するものですら、光が、その境界を眩ませて、
調和させている。



意外と一番好きだった絵はこれ。サロンに応募して落選したという、家族を描いた絵。モネの家族への暖かい愛に、ほっこりする。


全部が対等だと思わせてくれる。

私は対等だと思うのに、少し抵抗があることがあった。


平和と混沌、とか
安穏と暴力、とか


心が痛む場面を見聞きすると、この存在も神がお許しになったのだなと受け入れつつ、やっぱり悲しい気持ちになる。





ジヴェルニーに行く道中で、モネが戦争の砲撃の音を聴きながら、描き続けた話を聞いた。
退避を勧められながら、ジヴェルニーの家にとどまって、モネは絵を描いたのだそう。


その話を聞いたとき、思わず涙がこぼれた。
でもその理由を、うまく言葉にできなかった。


平和と混沌ですら、
まばゆい光が境界を曖昧にしてくれるならば、
私の中で今、ようやく対等なんだなと許せる気持ちになった。


その上で、やっぱり心が嬉しいのは平和なんだ。



国立西洋美術館の常設展より。この素晴らしい絵が、常設ですよ!!!


平和と混沌の境界が曖昧な世界で、モネはしっかりと平和を選んで、それを絵に残してくれたから。


そのモネの絵が、世界中のたくさんの人を魅了しているという事実が、やっぱりとても嬉しい。