HIGEのカレー | sinと唯吾

突然、HIGEがカレーを作り始めました。


本当に突然だったので驚いたけど、彼はうどん作りの達人!!


どこか安心して、調理を見守っていました。


HIGE自身、鼻歌を歌いながらの調理で、結構楽しそうで…。


この暑い季節ながらも、食べる側としては嬉しい限りで


出来上がりを楽しみにしていました。




が…




料理を始めて5分が経過した時に、HIGEは調理をピタリと止め


外の景色をボーっと見ながら煙草を吸い始めました。


無言…


無言…


しばらく無言の時間が過ぎ


煙草を吸い終わったHIGEに


調理続行の期待を抱いた…次の瞬間!!!




「じゃ!!!」




と敬礼のしぐさを見せ、一言残して外に出て行きました。


???


カレー…


出来たの???


本当に???????


不可能とはわかっていても、たった5分という短い時間に


「奇跡」を期待しつつ、台所へ向かいました。




そこには、コンロに置かれた片手鍋が一つ。


中を覗いてみると…


ぬるま湯の中に、明らかに生の人参(そのままの形で丸ごと2つ)、玉ねぎ(人参同様)


生肉(当然、生)、イモ(何故か市販の調理済み蒸かし芋)が入っていました。


さらに…


溶けかけのルー(×8)


極めつけは


「どうせ最後はご飯と混ぜるんだろ!?」という安易な考えで入れられたであろう


白米(我が家の米)…。




つまり、


現状として、生野菜(芋のみ調理済み)と生肉、固形のルー(溶けかけ)、


ぬるま湯の水分を吸い、異常に膨らんだ白米が、片手鍋の中でコラボしてるわけです。




「これ…食べなきゃダメですか??」




そう聞こうと、帰ってくる気配が無いHIGEを待っているところで


夢の世界から目を覚ましました。




「あ~~~またHIGEか…。」




そんな想いを胸に


今はもう一度同じ夢の世界に行き


HIGEに言いたい!!!




「もう…やめてください」


…と…