これまで「DYNAMIC賢者の音」シリーズとして、2008年に誕生してから昨年までに、計5回開催してきました。
なんで"賢者の音”なの?とはよく聞かれるのですが、「話すと少し長くなるけどいい?」と言ってから、
それでも聞いてくれる人には説明をすることにしています。
では、少し長い話になるかもしれませんが・・・なるべく短くまとめてお話します。
まず、タイトルをつけるときに、決まっていたことは、「若手演奏家によるコンサート」「年1~2回」
ということだけでした。
これからどんな企画にしていくのか、全てがある意味、“自由”だったわけです。
「若手」というのは聞こえはいいけど、言いかえれば「未熟」とも言えなくはありません。
また多くの場合「無名」という、(企画者側からすれば)恐ろしさもあります。
少なくとも「巨匠」ではないわけです。「巨匠」ではない。
では、その良さ、それだからこその良さが、絶対にあるはずだ、と考えました。
今は若くて未熟だと自覚し、もっともっと上を目指して自分を磨き続けている姿は、かっこいいと思いました。
自分の今の状況(愚かさ・欠点)を知り、努力する姿は、誰がみても共感を覚えます。
またテクニック的には、もっとも脂がのっている時期であるのは間違いないのです。
これはかなりのものが期待できる。
また、自分ならどんな演奏が聴きたいか?と自分に問いました。
若手ならではの、ダイナミック(私的には、多少荒削りでごつごつしていても、勢いと情熱のあるというニュアンス)で、瑞々しい(みずみずしい)エネルギーのほとばしるような演奏が、聴きたいと思いました。
では、どんなふうに楽しんでもらえるとよいだろうか?
自分はピアノを習っているから、ピアノの演奏会には行く、とか、私はフルートをやっているから、
フルートの演奏会には行く、という人はわりと多いものです。自分もそうでした。
でも、音楽をするには、楽器を勉強するだけでなく、“音楽”を楽しむことがとても大切だと思いました。
少なくとも、世界で活躍している演奏家は、そうだという気がしました。
このシリーズでは、いろんな楽器を取り上げながら、どんな楽器であろうと、演奏者が有名だろうと無名だろうと、関係なく、“音楽”を楽しみに聴きに来てもらえるといいな、と考えました。
知識がなくても、何も余計なものは必要なく、ピュアな心で“音”=“音楽”を楽しむ。
いろんな可能性を秘めた“音”を聴きにきてもらえたら。
また、子どもたちにも親しんでもらえるように、名前を覚えてもらえるように、との願いを込めて・・・
その頃流行っていた(?)「ハリーポッター」からヒントを得て、「賢者の音」と名付けました。
DYNAMIC賢者の音。