綾鳥さんのどこでもドア、精度悪すぎ(爆) | My Favorites

綾鳥さんのどこでもドア、精度悪すぎ(爆)

彼の君、彼の君、沖田さんの出るお芝居観てきましたよ

タイトルは「Lordless2」

まずは公式のあらすじなどご紹介させていただくと

遠い未来、世界の国々は解釈や認識の違いから起こる問題を解決するために、
一つの物事に対して世界解釈などを一つにする国際共通認識百科事典作成を決定。
その調査機構をウィキアースと命名し各国に設置する。
ウィキアースの敵対組織ヴォイドの幕末歴史改変未遂事件を機に、結核が治ってしまった新撰組:沖田総司。
時空を操る綾鳥と共にヴォイドの策謀を阻止しようと時空を超えたが、未来へ行くつもりが戦国時代に。
そこで沖田は井伊直政と出会う。
誰?
いや、微妙に有名?なぜ、井伊直政!
そして、沖田はまたしても時代の渦に巻き込まれていく。
劇団FIREBALLがお届けする、ソウルフル ファンタジーとくと、お楽しみくださいませ!

だそうでございます

こういう機構があると、この島は○○国所有である!みたいな討論終わっちゃうのかしら


…なんて話は置いておいて、あらすじ未読で拝見した本公演

それでも沖田さんがこの作品以外でも時を飛ぶんだろうなぁってことはわかりましたよ

リープが1度しかできないわけではないって話を聞いて

私、実は沖田さんが最初に飛んだのは「三成」の時代だと思ってたりしました

「三成が生きていたらどうします?」ってセリフもあったし

ウィキアースとヴォイドの戦い

最初「歴史とはこう決まったもの」とするウィキアースと
「歴史とは立場によって違う見方もあるという余地を残すもの」ヴォイドとの戦いかと思ったんですが


「徳川が幕府をおこす」「おこさない」って問題以前に

三成や大谷吉継や島左近が生き延びた場合

現在の「自分」立ち位置が違う者出てくると思うわけです

立場が良くなる者、悪くなる者
少しでも良くしたい者、より良くしたい者

歴史の改変の有無にかこつけて「個人」の思惑が大きく作用しているのが「未来」なんじゃないかと

そう思って観ると、ウィキの中でも高見と坂崎の動きの違いとかわかるような気がします

坂崎氏が戦国時代どう動いたかによって
坂崎さんと高見さんの今の立場、全く違うものになっている可能性が高いもの

行動が気になって私に「戦国 坂崎」を検索させた良い働きっぷりでした、坂崎さん

ウィキって全く自分の今の立ち位置に疑問を抱かない
歴史バカのみ採用してほしい機構だな(笑)


で、現在の両者の戦い

ウィキ優勢と見せかけて実のところヴォイドの方が実は優勢なのかな…などと思ったりしました

大谷の妻が生きること、その側でリペアが仕えることを許したりする甘さがウィキにはまだあったので

リペアは「未来」を知っている子です
あと数回「瞬間移動」できる能力をまだ残しているわけで
それを目の当たりにできる大谷の子は「未来」というものを他の人とは違った形でとらえることができるわけです


「この程度の撹乱では幕府は転覆しないか」と言うのヴォイド桜井

大谷の子孫は今どこで何をしているのでしょう?などとも思いましたよ


さて、当方、ここまで書いて今更言いますがあらすじ全く読んでいきませんでした
(威張って言うな)

なのであらすじを読むまでは

井伊直政が「その日」に合わせて死んでいくんだから
沖田も過去に飛ばずに「その日」に死ぬべきだったんじゃね?と思ったりしてました
そこらへんはきっと「Lordless」の「1」の方で語られているんだろうけどね

ただ土方さんは最後まで戦って逝く子ですけれども
沖田さんは病で逝ってしまう子なので

なんとのう「その日」がきても逝きそびれたのではないかと思ってたりもしました

戦って戦って戦って
命燃やして逝ったのならあきらめもつくけれども

「その日」をただ布団の中で待っていた子が病を治されたのです

未来に飛んで

戦って戦って戦って
命燃やして逝った人達の生き様を台無しにしようとした奴等を
叩き斬ってから逝こうと思ったのかな…などと思ったりしました

沖田様には相当ドリーマーっすから

ええ、たとえ女性が演じていたとしても

はい、演じている方、とても良かった

たたずまいが非常に美しかった

日頃着物を着て殺陣をやってらっしゃる方なのだろうなぁ

…とは思いますが

この役(特にこの役)

この方しかその風情出せないということならしょうがないんですけれども

やはり男性の役は男性がやるのが好きですよ

でも男役やってる女性の中ではダントツたたずまい男性だった(←とっても褒めてる)


小俣さんは実は女性ってことでいいんですよね

未来の道具で姿を男性に変えて

つけると誰でも剣豪になれるリングつけて

でも「剣豪」ってかっこつけても所詮は人斬りですから

リングをはずして元の姿に戻っても、その感覚ってのは消えないんだと思うんです

「刀は重いでしょう?」って聞かれるんだけど

それでも振り続けるわけです

その中に「自分より後に同じような任務につけられる」
歴史の主だった役にはわりふられない誰か

その他大勢

その人達にも人格はあるんだってこと、わかってほしい

そんな重さや狂気を感じ取りたかったです


数日たって、なんとのう(一番調子良かった日の)殿の武蔵を思い出したりしたのです

名前のない子はいないのだけれど

それは「名のある」ということではないのです

その他の「名もなき」雑兵達の屍の中で
死ぬまで「俺は宮本武蔵」だと叫び続けたあの哀れで、だけど愛しい子

そういう役だと実は思います





で、どうやら売りであるらしい「殺陣」ですよ

当方、そーーーーーーーーーーーーーとーーーーーーーーーーーー速い殺陣に慣れてるものであいすみませぬ

しかしながらついついお手々が胸元できゅーーーーー!!!となったシーンが1シーンあったよ!!

それは次郎法師が両側からの刀を2つの扇で止めたとこ!!!

この次郎法師が戦い始めた時の立ちポーズから好きだった

マジに戦う腰の落とし方だった

惚れ惚れした

演技も好きでござったよ

てか、ここ女性陣がとても良かった

次郎法師と小石殿との丁々発止も良かったし、沖田のたたずまいも良かった


この劇団、あとは緩急つけばもっと好きだと思います

やりたいことはわかります

笑えるシーンがあってこその敵対の辛さだと

でも笑いの場も殺陣も一緒のテンポだったのでなんというかほんと「緩急」なかった


あらためて

「やつら」は本当に私好みの集団だったのだなぁと思います

…なぜ今この状況なのか本当にわからないくらいだ


さて私のお目当てのお嬢さんですが

そうですね、ストッキングの差し入れをしようと思っていつも忘れます、ごめんなさい(おい)

しかしリペア嬢が思いっきり「真っ白」になった時(だよね)

高見さんと同じタイミングでフォローに走りました

その後のヴォイドの返しはよくわからなかったんですが

ウィキの2人は良いコンビじゃねーかと嬉しくなったりもしましたよ

客席でなぜか勝ち誇っていた私を許したまえ(大笑)



さて、この前にも年末1本観てたりするんですが

感想は「お嬢さん達全員ナイスバディだった」と

「出会った頃の君のよう」なる感想だけだったんで

色々な所でやはりまだ彼の君は必要な子…と思った年末だったですよ(ぼそっとな)