観終わってみると
意外に「セリフ」が好きだったのがへリックスだったりします(やはりお前はド変態)
まあその日曜日の朝、マッドな博士をTVで見たのもあるんですけど、レモンな感じの(爆)
よくよく考えると研究室に飾ってある妻ディナの髪型はツインテールだったりします
明るく手を振る
でもこれ、ヘリックスに向かって振られたものではないかほりがする
たぶんヘリックスの横にいた父親に向けて手を振ったもの
この時、ヘリックスは恋をしたのです、一目で
親子ほどに年の差のあるディナに
思うにディナ13歳くらいで、ヘリックスは35くらい(イメージイメージ)
現在ヘリックス45歳くらいで
妻ディナはたぶん自殺
最後までヘリックスに心許すことなく恐怖の中で逝ってしまう
彼が毎日のように、うっとりと読み返している日記
あれね、これまたたぶん、内容は妻の行動、箸の上げ下げ…海外なのでスプーンの上げ下げですか
逐一書いてあると思うんですよね
何時に起きて、何を食べて、いつ散歩に出かけて、何の本を読んで
こっちを見ないかな、笑ってくれないかなって、いつもいつもいつもいつも
ヘリックス、ディナを見ていた
研究室にだって連れて行ったに違いない
自分の見えない所になんてディナを置かない
こんなにかわいいディナなんだもの
「他の男」に微笑んでしまうかもしれない
「約束」なんてもってのほかだ
たぶん「おえっ」ってしてたんです
ディナ、笑うこともなくなって、食事をしても「おえっ」てなる
プロトタイプ1号のディナ、フードをかぶったディナは、だから一番似てるんです
疑うことなくヘリックスを「あなた」と呼び
顔を苦痛にゆがめることなくヘリックスに笑いかけるディナ達
それらと、あのディナは確実に違う
あのディナさえあれば他のディナなんていらないんです
…ヘリックス、究極のドMやな(お客様、今作品はファンタジーです)
思いまするに、ヘリックス
人肉を食べてる節もある
「今回はお前達だけでお食べなさい」
いや、普通に考えると
たくさんいるディナ達
でも今回はここにいる2人だけでお食べなさいってことだと思うんだけど
かぷっとした最初
肉食がもっとも柔らかいと口に含むそれ
ディナの口から受け渡されるそれ
それこそ「おえっ」ってものだけれども、私達にとっては
彼にとって甘美な一瞬だったんじゃないかとか
だけど今回はご褒美だから
あのディナが帰ってきて
やっぱり僕のもとへ戻ってきてくれて
もはや君たちのことなんかどうでもいい
だって君たちから受け取る物は所詮「代わり」でしかないから
「今回はお前達だけでお食べなさい」
そうしてヘリックスはディナを迎えに行くのです
麗しのいとしのかわいいディナを
最後の瞬間、ディナだけを見つめ、ディナの名を口にして
彼はきっと微笑んでいたはずだ
さて、そんなディナ、えっと本物ディナ、13歳のディナ
そんなド変態なヘリックスに思われて、とんだ災難なんですが
このヘリックス、たぶんずっと
最初に出会った頃のように微笑みかけてほしいと…ただそれだけだったような気がする
「お父さま」に向けられたあの笑顔
彼は敬意と共に、情熱を持って、そのお父さまにディナを妻にと申し込んだことだろう
しかしね、さすがにまだ娘は若すぎるし
お父さま、丁重に、しかしきっぱりとお断りする
「ディナと私の間を邪魔するな」
…ということで、彼、ありとあらゆる手段
そこはそれ、教団の科学者ですもの
ある日突然、ディナの「保護者」は忽然と姿を消すのです、そう全て
当たり前のようにあった、自分を愛する者、そして自分が愛する者
それが忽然と消えて、ヘリックスが現われる
今日から僕が君の「保護者」だよと
だから笑ってと
…すごい恐怖だ
抗うべくもなく、ディナはヘリックスの家へ
今日から僕の妻だよと
…更なら恐怖
そんな中、ディナにつけられた小間使い
ディナに非常に優しかった
「……奥さま」
と、ひかえめに呼ぶ
お庭の花を摘んでまいりました
スミレの砂糖菓子はいかがでしょう
かわいいリボンを結んでさしあげましょう
少しずつ少しずつ、本当に少しずつ
ディナは彼女に心を許し
そしてかすかに微笑みかける
その次の日にその小間使いは消える
さて
彼女はどこへ消えたのでしょう
それからも、少しでもディナが微笑みかけたものは
消えるんです
彼女の元から
あの日の
お父さまのように
これでディナ、もう笑えない
笑いかけたら人が消えるんです
ああ、なんたる恐怖
それでも
ただ自分を崇拝するだけの気味の悪い男と
数年間は暮らした、まだ暮らせた
ディナは知らなかったから
恋を
そんなある日
彼女はきっとカーテンの隙間からでしょうか
見かけるのですよ
自分とほぼ年のかわらないであろう少年
夜の空の色を髪に宿した少年
いや、もう「青年」と呼んでよい年なのか
彼の姿を見ていたい
彼の声を聞いてみたい
彼に見つめてもらいたい
彼に愛してもらいたい
そう思った
でも
彼女が彼に微笑めば
いや、その前に
もうすでに彼の周りにヘリックスの作り出す闇がはりめぐらされている気がする
自分のせい
だめ、だめ、だめ
そんなの見たくない
窓から飛び降りるには充分
光の中にお父さまが見える
両手を広げた父のみ旨に今抱かれる
さようなら、夜の空の髪色をした男の子
いつかまた
…とまあここまで妄想できる本ではありましたが
実際そんな子達は今舞台にはおりませんでしたよと(全部妄想かい!!!)
彼の君ぃぃぃ、今度ヘリックスやりませんかい?(ぼそっとな)
そして、ウィールス
たぶん先に恋をしたのはウィールスの方だな
ウィアド教教祖の娘でありながら暗殺を主とする女戦士だったと思うわけで
そんな中で
彼女が「よくこんなんで生きていられるな」って思ったのがサンドマンⅡ世だったんだと思う
もう少し見ていたいんで
ウィールスにしびれをきらしたウィアド教が送り込んでくる刺客達をばっさりと
「邪魔すんな」ってことで
まあそんなこと長く続くわけないやーね
彼の君、そんなサンドマンⅡ世なんかもいかがでしょう?
あなたのおかげで親元に帰りそこなってる女がここに(も)おりますんで適役かと(爆)