神とは、かくや | My Favorites

神とは、かくや

傲慢で
理不尽で
尊大で

人がすすんで差し出すものなんかに見向きもしない

彼らが欲するものとは

人が愛おしくて愛おしくて愛おしくてたまらないもの

傷つけたくなくて、腕の中に優しく抱きしめているもの

守れるならば代わりに自分の命を差し出してもかまわない

奪われたが最後、何年たっても心が血を流し続け、傷癒えることはなく

二度と戻ってこないとわかっているのに
両手を伸ばして伸ばして
のたうちまわって狂おしく欲し続ける

そんなもの

そんな神に人間が一矢むくいるとすれば
死ぬ瞬間に、たとえそんな責め苦を与えられたとしても

それでも

そんなに悪い人生ではなかったと
にやっと笑って死んでいくことくらいなんじゃないかと思った
そんな芝居を台風のさなかに観てまいりました

日曜観てきたもの
A-LIGHT PRODUCE PERFORMANCE「轟然 GO-ZEN」

つっこみ所は満載なものの、最終的には力技にて泣かせられてまいりましたよ

くっそー松木賢三めっ!!!(最大級に褒めてみた)

「慟哭の後の」「一見すると静寂に見える」って雰囲気
それを演じさせるとやはり天下一品だと思います

軽いんだけれども、きっちりと伏線はりめぐらしていったりもして
一転重く沈ませたりする緩急の見事さとか

若き日の美女丸とのリンクっぷりもさすがだなぁと
好々爺然としながらも、どっか育ちがよくてね

千秋楽は上手最前の席を取ったので細かい表情までも見えて
ここにたどりつくまでにどんな苦悩があったのかというものもその表情の中に見てとれて
いやこれまさに長老の延長線上にあるような
…涙腺決壊するよね

腕の1本切り落とすってのも、私考えるにそれ無駄じゃないかと思うんですが
それは松木美女丸もわかってる
なんの贖罪にもならないとわかりきってるけど…それでも彼にできるせめてもの
その時できる最大級の贖罪だったんだろうというのがわかる

自分がどれだけ甘やかされたボンボンだったかってのも今の自分にはわかっているんですよ
だって今、目の前で観せられているのは彼の昔語りだから

幸寿丸にした「将来」の話とか
シュウに対してとった一方的な非難とか
どれだけ自分の世間知らずの行動が人を傷つけていたか今はわかってる

死ぬ時の身体の使い方も秀逸だと思うんですよ
うーんとピスメの郷本様の倒れ方観た時も思ったんですけど
がくんと前に倒れる
顔、地べたにべったりくっついているんだけれども、間違いなくその身体は死んでいて
…なんというか実に「武士らしい」死にっぷりというか
よくわかんないんですけれども、あの倒れ方するには腹筋とか腿の筋肉相当いるんじゃないかと思った次第です

あとですね
なにがどーなったらカラスにお願い事できるようになるのか全く説明されてはないんですけれども
兄貴のセリフの中に他の3人からどうでもいいことのようにかき消されるセリフがあって

カラスと言い争って「あいつだって昔はこーんなちっちゃな卵でよ」

ああ、卵を拾って育てたんだなと
水守になってどれくらいたってからなんだろう
どのくらいにたったら彼に外の音が響いてくるようになったんだろう
どのくらいたったら卵を育てられるくらいになったんだろう
もしかしたら卵を美女丸の横に置いたのはシュウかもしれない
食べもしない、水も飲まない、寝もしない
そんな美女丸の横にいて、ずっと守っていたのはシュウなんだろうなぁ

自分が守らないと生きていけないものが横にある
最初はそれだけで
てかそれがないと生きていけないっていうのかもしれないけど

暖めて、孵化させて、エサをやって
つっつかれて、ケンカして、一緒に眠って

あの美女丸に育てられたカラスですもの、そりゃーいっぱしの根性持ったカラスに育ったでしょうから
その辺一帯のカラスのトップに立とうってもんです
きっとその一羽だけは鳥除けの香をたかれても必死で美女丸の元に戻ろうとしてたに違いないと

…ああ、泣ける
…いや、本当にあの一言でこんだけ想像できたんですけれども

…私、どんだけ兄貴にドリーマー(爆)

とりあえず兄貴、舞台もっと出ようよ


そしてもう1人の元Axle組、龍神は武原さん

…………

滑舌良くなったよねーーーーーーーーー!!!!!!!!
努力伴う年月ってすばらしい!!!

で、一歩間違えると山賊のお頭!!になりがちな扮装なんですけれども

龍神だったよ

傲慢なんだもん
理不尽なんだもん
尊大なんだもん

でもそれが龍神なんだもん
そこんとこ問答無用に演じ観せていたと思います

そして、腕をゆっくり動かすという所作だけで真ん中にきっちり立てる人になっていました
何気に感動!!!!!

しかも痩せてた!!
これでおひげを剃るとびっくりするくらいの男前の顔が出現するんですよ
髪だってとかしつけるとそりゃーもう娘さんの婿候補No.1な医者とかやれるくらいの優男出現

私は入手できませんでしたが、轟然のフライヤー写真がなにやらとっても男前に写っているらしいので
舞台関係者の皆様っ!そちらを参考にオファー下さい!(←お前はマネージャーかっ!!)


で、元Axle組以外最初に注目しましたのは、まずは真田様だったんですが
(吉谷さん演出なので、オープニングのダンスシーンにはキャラクター仕様の通り抜けあるじゃないですか、あそこで俄然注目)
まあ…彼につきましては別途語ります(え?)

前楽にて最終的に注目を集めたのは幸寿丸、西村風太さんかな

かな…となっているのは…下書き書いてる場所に配役表がないので…(^_^;)

観に行くのは劇団固有のファンばかりではないのですよ
劇団関係者ご一同、HP、役者名を役名とリンクさせといてくださいませ
そしてブログ、ツイッターをお持ちの役者諸氏、自分の役名アピールしてくださいー!
最初に入ってくるのは役名だぞー!!!!

まあそういうのは置いておきまして、いや実においしい

多田家の跡取り美女丸とは年恰好も近い幼馴染、だけども家臣
諸葛孔明に憧れ、軍師タイプと自らを分析できる頭の良い子です

そして先のない子です

…というのが、あまり伏線はられずに(爆)芝居の後半にいきなり出てきます
かなりびっくりです

なので2回観ると、たしかにあるある

美女丸にこの先どうする?と聞かれて
「仏にでもなるか」と

冗談言うなという美女丸に「大きなことがしてえ」と

ずっとずっと死に場所を探しる役なのですよ

美女丸より賢いし、剣の腕だって上だ
でも太陽(というか今作では月だったけれども)は美女丸なんです、それはわかってる
ずっと生きていられるならば、それを支える立場で十分だったんです
なのだけれどもそれは無理で

せめて大きなことをしてえ

だからこその大博打
自分を美女丸の代わりに
自分が唯一人と決めた主君の身代わりに
顔をつぶせばわかりゃしない

…なんというか…そのために似せてもきたんじゃないかと思うんですよね

一番そばにいた美女丸気がつきもしないのに

そこまでしたのに、多田の殿様は運ばれてきた遺骸を見もしなかったって

不憫だ(←出たっ!不憫好き!!)

切られる瞬間まで笑顔なんだよねぇ
だってそれは彼の一世一代の「大きなこと」なんだもの

前楽・千秋楽共に彼のシーンでは泣きました

殺陣がうまいのも良いよねぇ
このA-LIGHTさん、男性はほぼ殺陣うまいと見ました

…もちろん旧Axle組の方が速いしうまいけれども、ここには若さがあるっ!!!!(←おいーーー!!!)
このまま走り続けていただきたい集団だなぁぁぁって思いました

ヒロイン上田理絵さんも大変かわいく上手な方でした
真名も伊月も入れ替わりが瞬時にわかったので

てか、このユニット若くてかわいい子(男女共に)満載でした、眼福

女性陣ではシュウちゃんが一番お気に入りでしたね
なので美女丸のあまりの無神経っぷりにむっとしてたりもした(爆)
水守になった美女丸の横で彼女がどうやって過ごし、どうやって死んでいったのか、そこが非常に気になります
源賢を美女丸と呼んでいい人はもう全てこの世にいないと言っていたので、彼女はもういないんだもんね

あとはキャスト以外で思いつくまま…箇条書きに近くなる…と思います
そこか???という所が気になるのも私の悪いとこだと思ってください

・えーっとまず沙羅ねーさん、そんなにあっさり
「お前の名を語りついでいくよ」とあきらめられるなら
さっさと真名を泉へ送りなさい

(↑こちらに関しては沙羅ねーさんがブログで思いを語られていました
http://ameblo.jp/green47-0820/entry-11369145440.html

・真名も自ら泉に行くなら美女丸巻き込むのはやめなさい
新たな水守という名の犠牲者を泉に呼び込むのが真名・伊月の役目なら彼女の行動は正しいのだけどね
自ら「我は龍の子」とも言っているので、それもありかな
葛元も美女丸も彼女ゆえに水守にならされているわけで

・兄貴の熱演にごまかされつつ、実は美女丸が自ら死を選ぶってのが納得できていなかったりする
新しい水守が現れなければ彼の役目は終わらないわけで
自らの意思で一抜けできるわけではないじゃないですか
とすると新しい水守は源為義になるんだろうけど…えっと彼が選ばれたのはなぜですか?
で、龍の子の血を持ってしか代替わりはないわけで、今死んだのは美女丸なので

美女丸も実は轟然鳴り響く日に生まれた龍の子
あの日、泉に呼ばれた龍の子は2人、真名と美女丸だっと…とかいうのならわかるんですけどね
まあそうだとしても先に逝く方がずるいんだけどね、残された方がつらいもの

・真名はなぜ「あい」なのか?
「ま」も「な」も母音は「あ」なので、普通に発音すると「ああ」だよね?

・三頭竜は女を捨ててると言いながら、なぜ髪は長いままなのか?
そもなぜ「女を捨てているのか」
全く記述がないわ(-_-;)

・和尚のバク宙グッド

・藤原様、意味ありげに出て来たのに、その後は「泉に行ったまま戻ってこなかった」って意外にあっさりと片付けられてしまっていた(爆)

・全員にセリフや見せ場を…とか言う学校的なことをやめればもっと短くぎゅっと凝縮すればおもしろくなるのに…とも思いました

・無垢な少女に剣士の組み合わせ…やはりこちらのユニットは「女子」に関してドリーマーだと思う(^^ゞ

・思うに美女丸…もっとストン…と恋に落ちんといかん
会ってるうちにだんだんかわいいなぁぁと思って…というには時間が足りない舞台だ(長いけど)
なぜ真名なのか?とか、そんなもんは「恋しちゃったんだもん」で大方説得できる
客席に「あ、今、恋した!!」と思わせること、大事大事

・ちゃんと「恋」がこっちに伝わってこないと、そりゃーちょっと沙羅ねーさんの気持ちになってしまうよねぇ
危なっかしい妹を迎えに行ったら見知らぬ人に抱きしめられているんですもの
私だったら「おのれ、不埒者ー!!!」って思って…いっぱつで「こいつふりょー!!!!」レッテルを貼る(爆)

・客席を使うお芝居でした
えーーっと皆様、長物の扱いには気をつけましょう
後に出てる部分も大変長いので…何度か通路側に座った友達が刺されかかっていました

また思いついたら書きにきます