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そして誰もいなくなった

努々、マドンナ・リリーに手を出すことなかれ


先週末観て参りましたもの
WPC×ピウス第一弾公演「さよなら また逢う日まで」

わたくしの記憶が確かならば林様のプロデュース
「勢いで劇場取っちゃった」とおっしゃるほど気持ち高まった作品のはずでございまして

それはある意味、わたくしにとって「花咲け」以上に豪華なキャストラインナップになっちゃっておりました(爆)

キャラメルボックスから畑中さん
Studio Lifeから三上さん
Axleからは殿

人に歴史ありですね
わたくしの「2年半の君」達がいた所(←おい!)

これでつかこうへい劇団が絡んでいたら完璧だったのに(大爆)

それ以外でもタイムグリーンの倉貫さん
「BLEACH」の佐藤美貴さんと私には馴染み深い面々がご出演で

「くじ写真」は上記に名前が上った方々6名のみと言う
(↑とても大事なことなので太字にしてみました)

「大吉」「中吉」「小吉」と吉に違いはあるけれど
どの方引いてもとりあえず「はずれが無い!!!」というラインナップ
(↑とてもとても大事なことなのでやはり太字にしてみました)

わたくしは無欲の勝利…ということで大吉の林様ゲット

しかも本職のカメラマン使用で(←当たり前っちゃ当たり前)
ここ数年のくじ写真の中で殿がダンチの撮られっぷり

できるじゃないか、できるんじゃないか殿っ!!!と2回はつっこみ入れました

林様のプロデュース能力ってか…ファンが求めるものをつかむ能力っていうか
いや何よりキャスト・関係者の心をつかむ能力っていうのが…なんか凄すぎね?(@_@;)

どこの誰がキャラメルとライフとAxleとルドビコを並べてみようって思ってそれを実行に移せるって言うんでしょうね!!
これが「人徳」って言うものなんでしょうか
欲しいな、人徳(←切実に望みたまえ)

今後も林様の動向、要チェック!!!!…させます友達に(大爆)


さて…今回のその豪華なキャスト陣、見事なまでの仕事っぷりでね
漏れがない、無駄な人が出ていない(←おい?)
どこを中心に観ていいものか、私正直悩みました

ホームでは決してやらないような役なんだけど、どれもはまってて
まるであてがきのようにも見える、でも違う
すごく特性を活かしているキャスティングだと思いました

中でもやはり思ったのは
「うまいな、キャラメル!!!!」(^^ゞ

かかわっちゃいけない雰囲気なんだけど、実に魅力的でね

うん、それ以外でも

ずっとヒモを続けていけるだけの華持った男子とか
輪から半歩はずれて見てる感ありの陰ある男子とか
やんちゃだけどほっとけないタイプの年下の男の子とか
結婚したら子供とかめっちゃ大事にしそうな優しげな男子とか

そんな中にマドンナ・リリーと、もう1人女子

輪の中にマドンナ・リリーがいるとわかったら、女子逃げなきゃダメだ
どんなに好きな人がいたとしても、マドンナ・リリーに勝てる女はいませんもん


そんな輪に入り込んでしまった「部外者」
それが柄谷さん演じる青木

数年前にこのメンバーで起してしまった事件で、たった1人捕まった年下男子
その子と刑務所で一緒でした

その子の描くメンバーの似顔絵と、その子の語る話とのギャップに興味を抱き
「簡単に終るはずの仕事」を持ちかけます

…文句はないっちゃないんですが……うーん、納得しきれていないのはきっと
私の想像範囲内の殿だったってことですかねぇ

なんかすごく気になるんです、彼が刑務所に入ることとなった「12件の自殺幇助」
本編ではあっさり受け流されていますが「12件」ですよ

それが放りっぱなしで、なんの意味もないことになっているのがすごく嫌

昔の通りに畑中さん演じる佐々木が仕切ろうとした時
かっさらうんですよ、その指揮権

「今回仕切っているのは俺ですから」って

前の12件
死ぬ場所や道具を用意したり
それも彼が仕切っていたんじゃないだろうか、とか

刑務所で出会った倉貫さん演じる伊藤が刑務所で語るメンバーの話、そしてその似顔絵

彼はきっとメンバー同士が気がついていない秘密を自分だけつかんだ気がしたんじゃないか

「友達」だって仮面の下で違うものがうごめいていること

「友達だ」って言いながら、何だ、これ

ほんの少し小石を投げてみよう
ほら、すぐにバケの皮がはがれる

でもどこか彼らが「仲間」であることにも憧れていた
壊したくて、壊れてほしくなくて

かなり複雑に

「彼はサイフリートなんだね」

そう言ったお友達の感想に激しく同意したいわけです
そんな殿が観たかったというか

高みから種あかしをして、終わらせるはずだった
簡単に壊れた「仲間」ってのをあざ笑いながら
軽やかに出て行くはずだったんです、いつもの通りに

なのだけれども何年も前から複雑な感情を抱いて探り合ってきた「当事者達」ってのは
中に水入れ続けて膨らみきった風船のようなもので
そんな中に針を持って入って無傷でいられる確率はそんなに高くはない
13回目は彼の番
死は人に等しく訪れるものです

「そんなはずはない」
最後まで自分の番だと信じられない…そんな青木に会いたかったかもだなぁ


さて

「さようなら」
「また逢う日まで」

永遠に「さようなら」と言ったのに

帰ってきた言葉は「また逢う日まで」

怖いよねぇ

きっとそれは断ち切れぬ輪廻の輪

軽くデジャブ

そう僕らは何度でも出逢う
そしていつも僕が先に瞳を閉じる

そうすれば再び眼を開けるその時までは安息だ

男がその腕に抱かれ嘆かれるラストはお約束

ああ、君よ、努々マドンナ・リリーに出逢うことなかれ