改めて奥蔵院について考えてみる | My Favorites

改めて奥蔵院について考えてみる

さて…彼は武蔵を「濡れ衣を着せる格好の者」と本当にとらえていたのか
どんなに努力を重ねても自分が生きているうちにあそこにはたどりつけぬとわかった道

ねむり香はたいてみた

なれど迷う

客に問われて「拾い子などに」

たぶんそこしかないんだな

もう胤舜に勝る所は出自の確かさしかないんだなと思ったらちょっと泣けてきた

「だったら寺を出ればいい」

いやたぶん

彼は生きては寺を出れんのです

流派が許さぬというのではなく

彼はそれほど執着していた

なれどどうしても手に入らぬと気がつく才は持っていた

かしこいというのはある意味不幸です

迷いは消えた
時は来た

滅する者がやってきた

自分を滅してくれる者


「その方のおかげで迷いが消えた
道をはばむ者があれば子であろうと払う
それが義理であれば尚のこと」


的確に武蔵の奥底の禁忌に触れる
カチリと入るからくりの


さあここだ、子殺しはここにいる

その前に
さあ、早く

導くからこそ僧侶なのだよ

刺された瞬間にやりと笑い

そして1つ種をまく

「むさし」

その言葉を基点として胤舜は武蔵を追うだろう
そしてたどり着くだろう

胤舜は武蔵に勝てはしないのです
真実を見て見ぬふりをしているうちは

認めるが先か、認めぬまま逝くか

胤舜を滅したいのもまた事実

愛憎とはほんに紙一重

…と性質の悪い奥蔵院とかいうのが私の好みかもしれませんねぇ(←お前が性質悪い)