甘やかなる共存 | My Favorites

甘やかなる共存

色んなものが混沌とした時代の話

戦争に行った者
戦争に行かなかった者
戦争に行けなかった者

過去の栄光と今の境遇と

無知なる幸せを甘受する者と
知恵の実を食べて楽園を追い出されし者と

知らぬ頃にも戻れずに
見捨てることもできもせず

今日も楽園の名残りに鎹を打ち込み続ける男と女


先日観てきたもの「蠍を飼う女」

舟見さん御出演の舞台です

好き!
私、この舟見さん、とても好き

abcの「男」な舟見さんもステキだったけどね

これ…たぶん本領発揮

本気なのか、冗談なのか、そのギリギリの距離感とか
あの冷めた時代感…というか
ものすごく舟見さんに合ってた気がする

なので実はあの

「さあ、接吻しよう」って言う所

おちゃらけるんじゃなくてね

大仰に言うとは思うんですよ
それこそ「さあ、諸君見たまえ」的に
センセーショナルに

なんだけれどもその実

お互いに

「あれ?」

「誰も止めないと…このまま接吻するのか、俺達」みたいな

冗談めかしたその裏のかすかな本気が見えるような

そんな風なのがわたくし好み

あ、この場合、接吻しようと言っている相手は「姉」です

そこですよ

この健次という男性
大学に通うわけです

姉も大学卒

時代は戦後から14・5年という所らしい
えっとこれは開演前にプロデューサー氏より説明がありました(爆)

たぶん

学べば学ぶほど父や母の無学さ、これは時代的にはしょうがないと思っても
今の生活っぷりとか…もうどうしようもないわけです

親は子供のことを思って大学にやるわけなんですけれども
学べば学ぶほどやるせなくなってくる姉と弟なんだと思います

この世にたったひとり
言葉ではなく「感覚」を共有しあえるたったひとり

そんな2人です

革命を信じられる程、もう「お嬢ちゃん」でもないし
「がんばればなんとかなる」って信じられる程、世間知らずでもないし

舟見さん特有の「異質な空気感」というか
それがあの醒めた時代にマッチして、なんだかとても心惹かれた、あやうくて

…どーしてこうもスケジュールをぶつけてくるかね!!!!みたいな

いや、もう1回会いたかったんだもん、健次くんにっ!!

あのあやうい生き物にっ!!!

なんともやるせないものを持て余している若者に


もう少したてばきっとそんな甘い蜜月が似合わない年代の姉弟になるんです

でも今はもう少しこの場所にいよう
出て行く強さはまだ持ち合わせていないから
力強く連れ出してくれる人も見出せないから
もうしばらくここに身を寄せ一緒にいましょう
そのうち土砂に埋まってしまうのもいいかもしれない

そうして鎹を打つのです

危なっかしい、あやうい、だけれどもとても甘美な時間に見えました




さて、その日は

もぎりは奥田さん、会場整理は姜さん、青木さんという、とっても「ジュニ5」な空間で
なおかつ客席には王子に楢原さんと…始まる前からドキドキするじゃねーかという甘美な時間でもございました

早う舞台の上の皆様を拝見したい限り(←君がご無沙汰しすぎているだけですよ)


…11人には参戦するもんっ!!!(爆)